Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

Wk 50

2007-12-17 | Japan
Monday, Dec 10, 2007
*午前中、学部の授業「地域環境管理論」。「日本におけるアーバニズムとランドスケープの関係(その1)」の続きと「日本におけるアーバニズムとランドスケープの関係(その2)」の途中まで。
*午後、全学両立支援企画室との意見交換会。以前ひょんなことから学部の男女共同参画推進委員会の委員をやったことから、今回、園芸学研究科両立支援室の室員にさせられてしまったのだ。。。
*研究科内の研究助成支援事業の申請。市川市北西部地域の水と緑の回廊構想に関わる実践的研究がテーマ。

Tuesday, Dec 11, 2007
*午前中、企画を担当させていただいた日本造園学会機関誌ランドスケープ研究特集記事の執筆依頼書の準備。特集テーマは「人口減少社会におけるランドスケープの創造と管理」。
*午後、麻布十番のオーストリア大使館で開催中のマリア・アウベック+ヤノシュ・カラス作品展「ダイナミック・プレイス:新たなランドスケープの創造」を覗く。大使館の一室(文化フォーラム)で開催されているじつにこじんまりとした展覧会で拍子抜け。もうちょっと多くの作品を見たかった。

Wednesday, Dec 12, 2007
*午前中、大学院の授業「広域緑地計画論」。市川市北西部地域水と緑の回廊のコンセプトがようやく出揃ったところか。来週(と言っても今年度最後の授業)から回廊の機能およびルート設定について詳細な検討に入る。
*午後、学部の授業「環境デザイン実習V」。午前中の大学院の授業と同じテーマで取り組んでいるが、院生より学部生(3年生)のほうがずっと柔軟な発想で取り組んでいて今後に期待がもてる。
*学部生と卒業制作等の打合せ。

Thursday, Dec 13, 2007
*午前中、学部生の卒論打合せ。修論の審査手続きなど。
*午後一で、野暮用で松戸市教育委員会へ。大学に戻り環境造園学領域会議。実習の枠組み等について。

Friday, Dec 14, 2007
*午前中、学部生の卒論打合せ。
*午後、大学院博士課程の授業「緑地デザイン学」。「スコットランドのストラクチャープランにみる環境を評価する視点と計画化の手法」について。一昨年造園学会誌に寄稿した論文を元ネタにしてレクチュア。興に乗ってしまい、半分ほどしゃべったところで時間切れ。
*間髪を入れず、大学院修士課程の授業「プロジェクト実習」。課題の進度に大きな差が出てきてしまった。

Saturday, Dec 15, 2007
年末の諸々の用事を済ます。クリスマスケーキの予約なんかもしてみたりする。園芸学部創立百周年記念事業企画委員会。

Sunday, Dec 16, 2007 (Dec 20 改訂)
やるべきことは山ほどあったが、ご近所さんといっしょに子ども連れで上野恩賜公園へ。寒かったので、電車じゃなくてクルマでゴー。気味が悪いほど道路が空いていた。クリスマス前だからか。30分強で上野に到着。公園の地下駐車場に車を止めて国立科博へ。誰も知らないであろうが、上野恩賜公園はこのほど(社)日本造園学会関東支部によって「造園遺産」に指定された(ちなみに日比谷公園も)。専門外の方々にとっては(いや専門の方々にとっても)おそらく疑問があるのは覚悟の上である。デザイン的にとりたててどうってことはないし。。。だけど、そんじょそこらの公園とはやはり背負っている歴史が違う。もちろん、それだけで価値があるとは言い切れないが、「起源」や「象徴」に類するものを安易に批判することには慎重でなければならないと思う。どこで読んだか思い出せないが、一国の首都の景観について、悪い、悪いと(専門家を含めて)こき下ろしているのは日本ぐらいのものだそうである。「近代もの」は時間の蓄積が中途半端で、なおかつ実生活に同化しているぶん、目立ちにくく、新たな価値を付与されにくい。であるが故に思いのほか失われやすい。既成概念に照らして安易に価値なきものと判断する前に、それを良しとする「見方」が未だ確立されていないのではないか、と疑ってみるのは無駄なことではないだろう。価値とは、新たに創造されるだけでなく、「発見」されることをもまた待っている。この時、そうした「古新しいもの」の価値を、ノスタルジーによらずに記述することが重要と考える。(発見の)きっかけはノスタルジーでも、その記述はノスタルジーによらないほうが、そのモノの価値をより普遍化できる。古新しいモノの扱いは詰まるところ、「残す」か、あるいは「使う」ことになるわけで、ノスタルジーは、そのためのきっかけにはなり得ても決定力にはなり得ないからだ。自然保護のとりくみが、ただたんに残したいとか残すべきというナイーヴな「想い」だけでは成就しないのと同じである。それには新しいモノを創造するのと同じような鋭敏で現代的な感覚が求められるように思う。

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