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オーストリア放送協会のカラヤン第9(補足修正)

2008-01-04 | Media
録画しておいたカラヤン特集をオーディオを通して観る。いやはやものすごい高音質。ベルリンフィルとの「第9」もすばらしいが、ウィーンフィルとの「ニュー・イヤーズ・コンサート1987」はもうなんというか美音の極み。地上デジタルがここまでスゴイとは思わなかった。ただし、地デジの高音質をフルに再現するには、テレビジョン内蔵のスピーカでは全く不十分。やはり専用のオーディオシステム(もしくはホームシアターなど)を通して聴くべきで、音像のクリアさ、立体感、臨場感、どれをとっても雲泥の差である。

それはそうとこのプログラム「ヘルベルト・フォン・カラヤン生誕100周年ニューイヤーコンサート集」は貴重である。放送局の TOKYO-MX が、オーストリア放送協会(ORF)との提携を記念して、ORFのアーカイヴに眠る80年代のカラヤンの演奏を放映するものだ。80年代カラヤンの第9といえば、DG盤をすぐに思い浮かべるが、その音源と今回放送のものは異なる。海外盤も含めてCD/DVDともおそらく未発売の演奏ではないかと思う。映像と音源を握るORFはニューイヤーズコンサートのCD/DVDは発売しているようだけれど、第9はまだのよう。

大晦日にはNHKからも地デジで第9(リットン指揮のN響)が放映されていて、これも録画したのだけれど、20年前のカラヤン/ベルリンフィルの演奏には到底及ばない(笑)。前半の第9に続いて放映された、後編の「ニューイヤーズコンサート」(ウィーンフィル)は、音質もさることながら見せ場も満載。フィナーレのラデッキー・マーチでカラヤンが聴衆の手拍子を指揮する微笑ましいシーンや、皇帝円舞曲に合わせた古典舞踊の再現など、カラヤンらしい演出が随所に収録されていて、ファンには嬉しい映像であろう。

補足修正:ニューイヤーズコンサート1987は SONY からも出ていました。それから、1986年の第9も SONY から出ているんですね。同じくテレモンディアル原盤のベートーヴェン・シリーズの 9 DVD-BOX もやはり SONY から3月発売の予定。なお、1986年の第9はカラヤン最後の合唱。ただし、音と映像は別録り(第9に限ったことではないが)。

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