Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

批判の対象に愛あり

2006-12-15 | Media
それにしても読みたくなるのは決まって専門外。

■ 藤原正彦「国家の堕落」文藝春秋,1月号,2007
未だに読む気にならない『国家の品格』の著者による特別寄稿。まあ耳(目)半分で読んでみたが納得できる点もあった。大学に身を置いていてつくづく感じるのは、大学人の経済界寄りの姿勢。まことに気持ちが悪い。昨今の大学経営において、こうした振る舞いが必要なのは事実だが、そうなってしまったのはたんに「政治」による結果。

■ 柄谷行人・佐藤優「国家・ナショナリズム・帝国主義」世界,1月号,2007
ものすごい組み合わせで、一発で買い。それにしても佐藤さん(元外務官僚)というのは魅力的な人物である。中央省庁や官僚の批判を呈しつつ、それでいて官僚という仕事の重要性、いや魅力がヒシヒシと伝わってくる。柄谷さんに「なるほど」と言わせてしまう人も珍しい。

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2 コメント

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Unknown (笹谷昭仁)
2006-12-18 04:19:49
>大学に身を置いていてつくづく感じるのは、大学人の経済界寄りの姿勢。まことに気持ちが悪い。昨今の大学経営において、こうした振る舞いが必要なのは事実だが、そうなってしまったのはたんに「政治」による結果。

「政治」で、各研究室ごとって、絶対財務諸表出せないですしねえ。
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Unknown (スコどの)
2006-12-19 09:17:08
そう。そこまでやる気ない(できない)くせにね。というか、大学人で財務諸表が読み書きできる人ってほとんど皆無。
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