Sketch of the Day

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千葉県立北総花の丘公園

2007-07-17 | Japan
千葉県立北総花の丘公園(計画面積約50haのうち開園面積約15.1ha、指定管理者=(財)千葉県まちづくり公社)に行ってくる。自然地形・樹林地を残した緑豊かな気持ちのよい公園だが,夏場ということもあり、管理が追いつかず部分的に荒れて(藪化して)いて通行不能なところもあった。荒れて(=ローメンテで)もそれなりに利用できる、あるいは景色としてもそれなりに見られるデザインというのをこれからもっと考えていくべき。だいたい樹木や灌木を植えすぎである。インターロッキングは目地から草本類が生えてくるし、安っぽい。アスファルト舗装のほうがマシ。収まりに凝るのは日本的で良いが、といって金のかかりすぎるディティールというのもこれからは考えもの。金のかけられるところならいいけど。

都計道、歩専道、宅地、調節地等と接する面白い立地ながら、行政の縦割り構造を反映してそれぞれの要素に関係性が見られないのも残念。特に、都計道が公園を分断しているのが玉にキズ。四季の変化を楽しむゾーンと親水レクリエーションゾーンに挟まれた都計道はまさにパークウェイとしてのポテンシャルを持っているにもかかわらず、自動車から水面すらも見えないというのはいかがなものか。もうちょっとオープンで空間的な一体性を確保できなかっただろうか。また、新しい高層住区や戸建てのローレルヒルズと接する公園東側(親水レクリエーションゾーン)は管理が行き届いているのに、古い団地住区に接する公園北側(四季の変化を楽しむゾーン)部分は荒れ放題。空間の一体性も前者のほうが高い。相隣環境の質(新旧)の差が、公園の管理密度にも反映されているのではないかと勘ぐりたくなる。