
文部科学省が前川喜平前事務次官の授業内容の報告を名古屋市教育委員会に求めた問題で、市教委が理由説明を求めた質問状に同省が適正と回答したことについて、河村たかし市長は3日、報道陣に「納得できない。文科省が道徳的価値判断をするのは、思想統制につながる」と対応を批判した。
林芳正文科相は3日の閣議後会見で「法令に基づき必要な調査をしており、市教委への謝罪が必要なものとは考えていない。質問状に誤解を招きかねない部分があり、今後は教育現場に対して丁寧な対応に努めていく」と述べた。
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前川氏の授業内容の問い合わせするのはそんなに悪い事なのでしょうか。
当然だと思いますが。
但し、日本は法治国家ですから、根拠となる法令の存在の有無が問題です。
林文科相は「法令に基づき必要な調査」と言っていますから、
根拠となる法律があり、前川氏の授業は調査の必要があったという事でしょう。
林氏の言う「法令」とはどれを指すのかわかりませんが、
教育基本法に違反していないか、指導要領から外れていないかという事ではないでしょうか。
教育基本法では政治的中立な授業が求められていますが、
前川氏は在職時に安保法制反対のデモに参加したと言っています。
ですから特定の政党(自民党)を批判したり、法律(安保法制)を批判する発言は教育基本法に抵触するでしょう。
また人物としても本来なら懲戒免職にもあたる違反を犯し、
更には援助交際を助長するような行動をし、更には言い訳をする卑怯な人物ですから
そりゃあ、どのような授業をしたのか調査するのは当然です。
もっと言えば、この様な人物を講師に招く中学校長にも正当な理由があるのかどうかを
調査する必要もありそうですし、
更には既に前川氏が授業をした後に調査しても後の祭り、の様な気がします。
名古屋市長は文科省を批判していますが、果たして前川氏の事を十分知っての発言なのか疑問です。