【北朝鮮情勢】北の核実験場「実験準備の様子なし」 米サイト、河野外相の発言を否定
09:49
【ワシントン＝黒瀬悦成】米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「３８ノース」は２日、河野太郎外相が「（北朝鮮が）次の核実験」を用意しているなどと述べたことに関し、発言内容を実質的に否定する分析結果を発表した。
河野外相は３月３１日、高知市内での講演で、北朝鮮が「（過去に）核実験をした実験場でトンネルから土を運び出し、次の核実験の用意を一生懸命やっているのも見える」と語った。発言の根拠は明かしていない。
これに対し同サイトは、３月２３日に撮影された北朝鮮北東部・豊渓里（ブンゲリ）の核実験場の衛星写真の分析に基づき、今年初めに活発化していた西側坑道付近での掘削作業や、人や車両の動きなどの活動が「大幅に減少している」とし、現地の様子は河野外相の発言とは「大いに異なる」と指摘した。
同サイトは一方で、実験場周辺で最近、道路整備が行われていることなどを根拠に、金正恩体制がこの先、核実験を行う決断を下せば実施に移せるよう核実験場の準備態勢を維持していると強調した。
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河野外相が先週土曜に、北朝鮮が核実験の準備ととれる行動をしているとの指摘をしていました。
この事について米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は豊渓里周辺ではその兆候はないと反論しました。
ただ、河野氏がどの施設を指して発言したのかわかりませんが、
同サイトは先月末に寧辺周辺で動きがあるとの指摘もしています。
またニューヨークタイムズも試験用運用が始まっている可能性があると報道しています。
04月01日 00:39
米ジョンズ・ホプキンス大の北朝鮮研究グループ「３８ノース」は３月３０日、商業用人工衛星の写真をもとに、北朝鮮が寧辺（ヨンビョン）の核施設内にある実験用軽水炉の近くで新たな建物を造っている可能性がある、との分析結果を公表した。活動を活発化させている実験用軽水炉の問題が米朝首脳会談のテーマの一つになるという見方も出てきている。
３８ノースによると、３月２０日に撮られた衛星写真で、実験用軽水炉を囲む壁の内側に建物を造っている兆候が確認され、周辺では車両などの目立った動きが見られたという。３８ノースは「新たな建物の目的は不明だが、実験用軽水炉に隣接していることなどを踏まえると、軽水炉の運転に携わる人材が配置される建物の可能性がある」と指摘した。
北朝鮮は実験用軽水炉を電力供給のためと主張するが、核兵器に利用できるプルトニウムの生産能力もあり、米国は軍事転用の恐れがあると警戒している。
２７日付の米ニューヨーク・タイムズ紙（電子版）も衛星写真の分析結果として、実験用軽水炉の煙突から排出ガスのようなものが出ているとして、試験運用が始まっている可能性があると伝えた。同紙は「実験用軽水炉の問題は米朝首脳会談の中心課題になるだろう」との見方を伝えた。（ワシントン＝園田耕司）
日本は何度も北朝鮮に騙されています。
ですから簡単には北朝鮮の改心を信じられませんから、北朝鮮を疑うのは当然の事です。
この事は米国にも言える事です。
因みにこれらの発言の根拠となる衛星写真は2カ所あります。
つまり北朝鮮の東海岸沿いの豊渓里と、平壌の北部の寧辺です。
ノース38の指摘している衛星写真と、河野外相が問題にしている各施設は同じ場所なのか、
もしくは認識のずれがあるのか、はたまた何らかの戦略で別施設を同じ施設の様に思わせているのか、
どうもわかりません。
ただ言える事は、簡単に北朝鮮の改心を信じるべきではないという事です。
油断させて何をするかわからない国が北朝鮮です。
勿論南北融和、そして拉致被害者全員の帰国は待ち遠しい事ですが、
平昌五輪以降の北朝鮮の微笑み外交と言われる異常な温和協調外交に騙されることがないように
関係各国の首脳には今こそ気を引き締めてもらいたいです。
