天皇陛下の退位に関する政府有識者会議で座長代理を務めた御厨貴東大名誉教授のインタビュー要旨は次の通り。
―有識者会議の議論は、「一代限りの退位」を望む政府に誘導されてはいなかったか。
誘導はない。ただ、全く何もない状態で始めたと言ったらうそで、安倍晋三首相の諮問機関だから、ある程度、首相の気分が分かっていないとできない。どれだけ説得力のある議論にしていくかが私たちの役目だった。政治の世界だから。
―陛下の退位後に皇位継承順位が1位となる秋篠宮さまを「皇太子」としない理由は。
基本的に皇太子というのは天皇のお子さんで、皇位継承が生まれた時から決まっている人。秋篠宮さまは今まで皇太子教育は受けていない。秋篠宮さまとしての30年を尊重して、最終的に皇嗣に決まった。
―特に苦労したことは。
一つは昨年のヒアリングで退位に反対という専門家が相当、意思表示をされて、報道にも大きく出た。外野から、有識者会議でまとめられるのか、両論併記になるのではないかということを言われた。
(中略)
なぜ退位に至ったのか、なぜ一代限りが良いのか、象徴天皇としてのお務めとは何なのかということについて、最終報告でほとんど言及がないのはおかしいという意見が出たが、その一面もある。(後略)
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有識者会議のメンバーに専門家が入っていないとの指摘が最初からありました。
その為、専門家へのヒアリングを行い、皇室について詳しい方、研究している方の意見を聞き、
それが公表され、成程と思う事も多々ありました。
しかし、専門家の意見が有識者会議に反映されたかというと疑問です。
今までの首相の中では一番皇室について詳しく、そして理解をされているのが安倍首相だと思います。
ですから天皇の生前退位は一代限りにすることを強く望んだと思いますが
野党4党の反発もあり特例法の名称は曖昧な名称となっています。
有識者会議のメンバーには専門家がいないからと専門家にヒアリングをしたのに
その内容が反映されていないのではとも思います。
例えば天皇の退位表明に疑問を呈したり、
天皇の一番の役目は祭祀をする事であり、ご高齢の為お務めが果たせないのなら
被災地訪問はお止めになればいい、との意見、
また退位しなくても摂政で十分対応できるなどの意見がありましたが、
あまり専門家の意見を参考にしていないと感じます。
歴史的な事、皇室の在り方、役目等々無知の方々が会議を開き、
同じく無知な野党4党があれこれ言い、
男女同権だとの発想なのか女性宮家の創設を主張し、皇統を途切れさせようとしか思えない発想、意見の数々。
また秋篠宮殿下の呼称を皇太子にしなかった理由が、
皇太子は天皇の子供だから。つまり秋篠宮殿下は天皇の弟だから「皇太子」ではないとか。
それなら「皇太弟」とすればよかったのです。
また秋篠宮殿下は皇太子教育を受けていないから皇太子とは呼べない。だから皇嗣だとの事。
確かに皇太子は子供の頃から帝王学を教え込まれていたのでしょう。
・・・そう思っていました。
ですが、それも極めて疑わしく思ってしまいます。
本当にご自分の立場がお判りなのかと。
寧ろ、「皇太子教育」を受けていない秋篠宮殿下の方が現皇太子よりも遥かに相応しいと感じます。
公務に対する心構え、熱心さ、何をとっても皇族として国民から尊敬される存在の秋篠宮殿下です。
因みに自民党の憲法改正草案では「天皇は国家元首」との位置付けですが
国家元首が徳仁親王(現皇太子)? ちょっと違います。
でも文仁親王(秋篠宮殿下)だとシックリします。
皇室について理解をしていない有識者たちや野党4党の議員に任せていいのだろうか、
この様な流れでは皇室が衰退しないだろうか、
そう思わずにはいられません。
また天皇陛下と一般国民のお年寄りとは違うという事をもっと理解し、
高齢でお可哀想との発想でこの問題を議論するのは危険だと思います。
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