自民党の今村雅弘復興相(70)(衆院比例九州ブロック、当選7回)は25日、東日本大震災について「(発生が)東北だったから良かった」と発言し、その責任を取って辞任する意向を固めた。
安倍首相は辞意を受け入れる方向で、事実上の更迭人事となる。2012年に第2次安倍内閣が発足して以降、不祥事による閣僚辞任は昨年1月の甘利明・前経済再生相以来5人目。終盤国会に向けて政権への打撃となるのは必至だ。
今村氏は25日夜、東京都内のホテルで開かれた自民党二階派のパーティーで講演し、東日本大震災について「(発生が)まだ東北の方だったから良かったが、首都圏に近かったら甚大な被害があった」などと述べた。今村氏は講演後、記者団に対し、「不適切な発言で皆様方を傷つけたことを深くおわび申し上げる」として撤回、謝罪した。
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今村復興相がまた不適切発言をしたらしい。
前回はフリーの記者の執拗な質問にキレて暴言を吐いて謝罪した。
あの時は質問した記者もいわば活動家みたいな自称ジャーナリストで
策略にはまった様なものだった。
ただ、大臣となればどんな暴言を吐かれても、冷静であるべきで
キレて罵るなど以ての外。
相手の罠にはまってしまっては相手の思う壺。
そして今度は自民党二階派のパーティーで講演した時での発言。
以前も軽率な発言で山本農水相が批判されたが、あの時も仲間内でのパーティーだった。
自民党のパーティーだと油断するんだろうね。
でも、どんな場でも批判的な人はいるだろし、自民党以外の人物が入り込んでいる可能性もある。
油断大敵だという事なんだけどねえ。
今回の発言は
「大震災は東北で起こったが、これが東京だったら大変だった。
人口が多いから、その分被害が大きくなっただろうし、
被害額も相当なものになっただろう。
だから東北で起こったのは不幸中の幸いだった。」
そういう趣旨だったと思うが、間違ったことは言っていない。
東京での大震災なら都市機能もマヒし、大混乱になっていたと想像できるから。
しかし、この言葉で被災者は傷ついただろう。
特に復興相だから裏切られた気持ちにもなったと思う。
復興大臣なら被災者の側に立ち、被災者に寄り添い、一緒になって頑張ろうと励まし、
そして一日も早い復興へと力添えをするべき立場。
しかしこの発言は被災者の気持ちであった筈がどこか「よそ者」で
なんというか「東京者」のままの発言。(実際は佐賀出身だけど)
復興相なら被災者の気持ちを理解し、被災者の気持ちで物事を考えるという基本を忘れていたという事。
今村氏は「福島の企業を応援するために」エヴァのネクタイ使い続けているという話を聞いて
さすが復興大臣だ、と思っていたんだけど・・・。
今村氏の後任者やその他の閣僚、そして自民党議員はこれからも言葉を慎重に選び
特に身内の会合では気が緩むようだから、その点は気を付け
そして激高せず、常に冷静な発言を心掛けてもらいたい。
これ以上安倍政権の足を引っ張るようなことは厳に慎み、
本来の議員としての仕事に集中してもらいたい。
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