>>迂回献金 与謝野は真っ黒
2009年6月28日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ
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●金融担当大臣当時に先物取引擁護の答弁
3大臣を兼務する麻生内閣のエースが泥にまみれた。与謝野馨財務・金融・経財相を直撃した迂回献金疑惑。本人は24日、「1981年から05年まで月25万円の献金をいただいた」と献金の事実を認め、「問題がはっきりした段階で最も適切な方法を取りたい」と強調した。いずれカネを返してチョンにしたいようだが、国民をなめている。
与謝野側にカネを積んでいたのは、商品先物取引会社「オリエント貿易」(現エイチ・エス・フューチャーズ)の元オーナーが代表を務める政治団体だ。オリエント貿易の管理職の給与から毎月天引きしたカネを寄付の形で受け取り、与謝野への献金に回していたという。
社員を政治団体の会員にして給与から天引きした会費を納めさせていた西松建設の迂回献金とそっくりだが、こっちのケースには重大な問題がある。与謝野は第3次小泉改造内閣で金融担当相だった06年に、商品先物取引について「生産と流通を支える側面が大きい」と答弁し、金融商品取引法の対象から外しているのだ。
24日は「商品業界から法案についての陳情は一切なかった」と国会で弁明していたが、東北地方の公共事業で発したとされる民主党・小沢代表代行の「天の声」の曖昧さに比べると、構図は数倍分かりやすい。
しかも、オリエント貿易は、顧客とのトラブルが絶えないいわく付きの会社だ。07年には農水省などから受託業務停止の行政処分を受けている。
そんな問題企業から、与謝野は30年近くカネを受け取り続けたのだ。党首討論で「国民の最大の関心事は西松違法献金問題」と明言した麻生首相は、こっちの問題も「最大の関心事」ととらえなければウソだ。政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「与謝野大臣は『法的に問題はないが、道義的な問題があった』と返金して終わらせるつもりでしょうが、野党の追及によっては、それだけでは済まない。企業のオーナーが政治資金団体のトップを兼ねているのも、西松のケースより悪質に受け止められる。逃げ切るのは厳しそうだし、これで自民党はおおっぴらに小沢問題を追及できなくなりました」
与謝野を重宝し過ぎて民主潰しの最大の切り札を失った自民党。消えるのみだ。
(日刊ゲンダイ2009年6月25日掲載)
まさか与謝野氏までがと思ってしまいました。
自民党で潔白な議員は、一体何人残るのだろうか?
麻生政権が末期的症状ならば、自民党そのものも末期的です。
だいたい、政治を金儲けの手段として考えている輩が多すぎるのかも知れない。
その最右翼は、故金丸信、故竹下登。
これからは自民党を、集金党と呼び方を変えます。