2022北海道へ #7_麺鍾馗@札幌市札幌市東区北26条東:北海道三大昆布水つけ麺&塩

私にとって、今回の北海道行き一番の目的地はココだった。
さて、札幌の…というか、北海道にお住まいの方…というか、このお店に訪れたことのある方は、このお店の玄関、暖簾の上のところに何やら呪術的な人形が置かれているのをご存知だろうか。
京都の、それも洛中にお住まいの方なら「あぁ、鍾馗(しょうき)さんどすなぁ」と直ちにお答えになることだろう。さて、この「鍾馗さん」についての詳細はコチラに詳しいのでリンクを貼っておくことにするが、この記事を具(つぶさ)に読めば、「屋根の上の鍾馗さん」は決して京都洛中の専売特許でもなさそうだ。
ところでこのお店、2022年1月17日に札幌にオープンした。店主中野氏が長年飲食店を営んできた京都市を離れ、突如札幌に移り住むことにしたのか、それは知る由もない。まあ、そこは、いろいろあっての決心と選択だったのだろう。私個人としては非常に惜しいわけだが、こればかりはどうしようもないことだ。
その札幌への移転にあたり、屋号を「麺鍾馗」としたのには、我が店を、京都の洛中における「鍾馗さん」のような存在にあやかろうとしたことは想像に難くない。
小樽から一般道をゆっくり走って、現地に到着したのは午前11時30分を過ぎた頃。店舗左に二台分ある駐車場は埋まっていたので、近くのコインパーキングに車を停める。外待ちの行列すでに5名程度。おー、流行ってるやん。
外待ちの店先にはおすすめメニュー紹介と8月の営業予定表。
およそ5分ほど待てば券売機前。客回転は結構早い印象。
券売機ボタン拡大図。
で、私はオススメ新発売の「北海道三大昆布つけ麺」を、同行者は「塩」を注文することにした。
やがてテーブル席に案内され、着席。一味&黒七味は京都祇園原了郭のものを使用。ほほう。
やがて出来上がってきたつけ麺がコレ。
提供時、麺の器はレアチャーシュー側を前にして置いてくれるが、気になるのはやはり麺の姿。京都時代は麺屋棣鄂製のものを起用していたが、暖簾によれば札幌「麺鍾馗」開業を機に、札幌市白石区「さがみ屋製麺」のものを使うようになったようだ。棣鄂の麺も取り寄せようと思えば決して不可能ではないとは思うが、やはり仕入れの麺屋さんはお店の近くにあった方が何かと小回りが効くことだろう。で、まずはこの「北海道三大昆布…(利尻・日高・羅臼???と想像する)」昆布水に浸された麺をそのまんま啜ってみる。と… うをを!昆布だ!コンブ!めっちゃコンブ!コレ凄い!
これまで「昆布水つけ麺」というジャンルをいただいて、一番感動したのは移転前の「らぁ麺とうひち」で味わった「鶏醤油つけそば」の麺の器だったが、麺鍾馗の三大昆布はやはり昆布水の味わいの豊かさが非常に際立つ。器に添えられたレモンを中盤に少し絞って試してみたが、これなられいっそ昆布水だけのまま、レモン無しの方がより潔い気さえした(それほど美味いのだ)。全粒粉を含ませているの思われる麺はもちろん、ちゅるんちゅるんのむっちむちで啜って歯と口腔と喉にエロい悦びを愉しませてくれる秀逸なもの。レアチャーシューは正に「セアブラノ神」お家芸の間違いないヤツ。
こちらつけ汁の器。イベリコ豚で煮出した清湯かな。斜めにカットしたネギ・イベリコ豚の細切れをスープに潜ませたところに白胡麻とスパイス(原了郭の黒七味かしらん)を振りかけて仕上げたもの。これもまた店主中野氏が「セアブラノ神」で独自開発したであろう清湯つけ汁の流れを汲むものであることがよく伺える。
こちら、同行者注文の「塩」。「醤油」とともに麺鍾馗現行レギュラーメニュー中最廉価なもの。独自の塩ダレを組み合わせた豚清湯スープにレッドオニオンを散らせ、中細ストレート麺(こちらも全粒粉含みのものかな)、たっぷりのレアチャーシューに小口切りネギに刻んだカイワレ、細く刻んだ柚子皮を適量トッピング。券売機上部の掲示にあったように、本来なら「背脂煮干」なラーメンがこのお店の真骨頂なのであろうが、諸般の事情で8月17日まで一時的に販売休止中だった。とはいえ今回の「塩」も、8月上旬の期間限定スタンダードバージョンメニューとして受け止めれば、十分以上に納得の行く中身の、ナカノイズムを貫き通す充実したものであった(って、ちょっとだけ味見させてもらっただけだけど)。
そんなわけで、今回ようやっと「麺鍾馗」初訪を果たすことが出来た。ただし今後は、そう頻繁に訪れるというわけには行かないだろうし、もしかしたら今回が最初で最後となるのかもしれない。
せめて、店主中野氏への餞として、当ブログが記録している、彼が京都市内において活躍した足跡を下記にまとめておくことにする。



[2015-11-28]
関西ラーメンダービー2015 第2レース@京都競馬場陽だまり広場

[2016-04-29 ]
4店舗合同コラボ@一乗寺ブギー:4/29「超重厚猪骨ラーメン」

[2016-06-19 ]
らーめんセアブラノ神 剛力@近鉄伏見駅前:背脂煮干そば中盛

[2016-10-10]
関西ラーメンダービー2016 第1レース@京都競馬場陽だまり広場

[2017-10-14]
関西ラーメンダービー2017 第2レース

[2019-07-07 ]
セアブラノ神 壬生本店@壬生相合町:7月限定 和牛ホソつけ麺

[2019-08-11]
セアブラノ神@イナズマフードグランプリ2019:炙り中落ちカルビ背脂醤油そば

[2019-10-14 ]
関西ラーメンダービー2019第1レース@京都競馬場

[2020-06-28]
セアブラノ神 壬生本店@壬生相合町:6月限定 牛鶏豚トリプルつけ麺



麺 鍾馗ラーメン / 北24条駅北34条駅
昼総合点★★★★★ 5.0
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