花木槿裸童のかざしかな 桃 青
『新古今集』の、
ももしきの 大宮人は いとまあれや
桜かざして けふもくらしつ 山部赤人
などを念頭において、「昔の大宮人は桜をかざしとしたものだったが」の意を裏にこめた発想であろう。画賛の句なので、即興的に作ったものと思う。
「かざし」は昔、髪や冠にさし、飾りとした花の枝。
季語は「花木槿(はなむくげ)」で秋。
「この裸童子が花木槿を持った図は、そのひなびた取合わせが
しっくりしていて、古人が桜をかざしたのに対して、花木槿は、
里童の挿頭(かざし)にまことにふさわしい感じだ」
校庭の子らに日のある白木槿 季 己
『新古今集』の、
ももしきの 大宮人は いとまあれや
桜かざして けふもくらしつ 山部赤人
などを念頭において、「昔の大宮人は桜をかざしとしたものだったが」の意を裏にこめた発想であろう。画賛の句なので、即興的に作ったものと思う。
「かざし」は昔、髪や冠にさし、飾りとした花の枝。
季語は「花木槿(はなむくげ)」で秋。
「この裸童子が花木槿を持った図は、そのひなびた取合わせが
しっくりしていて、古人が桜をかざしたのに対して、花木槿は、
里童の挿頭(かざし)にまことにふさわしい感じだ」
校庭の子らに日のある白木槿 季 己