田 家
刈りかけし田面の鶴や里の秋 芭 蕉
「田家(でんか)」という前書が句の気持をものがたっている。
人々をおそれもせず、刈りかけた田面にあさる鶴のゆったりした姿で、田家の秋をつかんでいるのである。
この句、『鹿島紀行』にのみ見え、貞享四年(1687)八月の作。
季語は「秋」で、当然、秋。「里の秋」は「神の秋」と同じ用い方。
「刈りかけてひっそりした田の面に、一羽の鶴が降り立ち、しずかに餌を
ついばんでいる。まことに秋色あふれた田家の景であることよ」
人生に落丁いくつ秋の雲 季 己
刈りかけし田面の鶴や里の秋 芭 蕉
「田家(でんか)」という前書が句の気持をものがたっている。
人々をおそれもせず、刈りかけた田面にあさる鶴のゆったりした姿で、田家の秋をつかんでいるのである。
この句、『鹿島紀行』にのみ見え、貞享四年(1687)八月の作。
季語は「秋」で、当然、秋。「里の秋」は「神の秋」と同じ用い方。
「刈りかけてひっそりした田の面に、一羽の鶴が降り立ち、しずかに餌を
ついばんでいる。まことに秋色あふれた田家の景であることよ」
人生に落丁いくつ秋の雲 季 己