夏の速度・さんぽ橋・待ち合わせ・風のタクト・ふわり・夏の雲・
夜のうち雨・雲のできるまで・夜を歩く・雲の息づかい・0.5・
食事を待つ夕暮れ・風と旅にでよう・船出の時
これらの“ことば”を、何だとお思いだろうか?
もちろん、俳句でも早口言葉でもない。
エッ、絵のタイトルですって! ピンポン・ピンポン大正解!!
実はこれらは、きょうから東京・銀座の「画廊 宮坂」で始まった『山 徹 展』の作品のタイトルを羅列したものである。
山さんは、画家であるとともに詩人でもあると思う。タイトルの付け方が実にいい。作品とマッチし、しかも詩があるのだ。
例えば、「食事を待つ夕暮れ」。普通の作家なら「夕暮れ」、あるいは気取って?「高原暮色」などとするだろう。
タイトルが、絵の説明になっているのが普通だ。けれども山さんの場合は、自分がキャッチしたものをどう感じたか、という「想い」をタイトルにしているのだ。それも詩的(素的)に。
山さんの作品は、「スカイウォーカー」と副題にあるように、空が主で地が従のように見える。空の部分は実景の写生のように描き、地の部分は鳥瞰図のような細密描写。
観ていて心あたたかくなり、希望がわき、生きていることが楽しくなる。
山さんが明るい心、温かい心を持って、日々、努力精進されていることを、作品が自ずと語っている。
山さんの作品には「美」はもちろん、「うた」がある、「におい」がある、「あたたかさ」がある、「こころ」がある。
山さんは、「働く」人だと思う。
「働く」は、「端楽」つまり、「周囲の人たちを、楽にさせる、楽しくさせる」ことだと信じて疑わない。
山さんは、「端楽」ために、常にアンテナを張り、宇宙と楽しく交信し、受信したものを己の心の中で濾過し、それを一つの作品として定着させることを、再び楽しんでいるのだ。
ところで、政権交代が実現し、間もなく民主党政権が発足する。これは有権者の7割近くが投票所に出向き、投票した結果である。つまり、有権者の意識の変化がそうさせたのだ。
そこで、美術界にも政権交代を望みたい。
有名デパートで売っている絵葉書のような作品が300万円で、「端楽」作品が、どうして10万円以下なのか。これを逆転させるには、有権者いや普通の人が意識を変える必要がある。
値段の高い絵が名画なのではなく、心にひびく絵が名画なのである。むしろ、値段が安い作品に名画が多い。このことをしっかり肝に銘じて欲しい。
成人の7割が画廊に出向き、そのうちの1割の人が、それぞれの心にひびく作品を見つけ、購入するようになったら、美術界もきっと変わるだろう。
知ったかぶりして書いている変人は、評論家でもなくコレクターでもない。“心にひびくもの”があると、身銭を切ってしまう、単なる貧乏人の餓鬼にすぎない。
絵画は決して高いものではない。先ず、手始めに、山徹さんの「端楽」作品を玄関に飾ってみては……。明るい心、温かい心になり、人生が変わるかもしれない。(作品の画像は、「画廊 宮坂」のホームページでどうぞ)
ということで、きょうの一句は、山さんの作品をもとに発想してみた。
子ら駈けてゆく夏雲の息づかひ 季 己
『山 徹 展』 ~スカイウォーカー~
2009年9月14日(月)~9月19日(土)
11:00~18:00(最終日は17:00まで)
【画廊 宮坂】
中央区銀座7-12-5 銀星ビル4階
TEL(03)3546-0343
夜のうち雨・雲のできるまで・夜を歩く・雲の息づかい・0.5・
食事を待つ夕暮れ・風と旅にでよう・船出の時
これらの“ことば”を、何だとお思いだろうか?
もちろん、俳句でも早口言葉でもない。
エッ、絵のタイトルですって! ピンポン・ピンポン大正解!!
実はこれらは、きょうから東京・銀座の「画廊 宮坂」で始まった『山 徹 展』の作品のタイトルを羅列したものである。
山さんは、画家であるとともに詩人でもあると思う。タイトルの付け方が実にいい。作品とマッチし、しかも詩があるのだ。
例えば、「食事を待つ夕暮れ」。普通の作家なら「夕暮れ」、あるいは気取って?「高原暮色」などとするだろう。
タイトルが、絵の説明になっているのが普通だ。けれども山さんの場合は、自分がキャッチしたものをどう感じたか、という「想い」をタイトルにしているのだ。それも詩的(素的)に。
山さんの作品は、「スカイウォーカー」と副題にあるように、空が主で地が従のように見える。空の部分は実景の写生のように描き、地の部分は鳥瞰図のような細密描写。
観ていて心あたたかくなり、希望がわき、生きていることが楽しくなる。
山さんが明るい心、温かい心を持って、日々、努力精進されていることを、作品が自ずと語っている。
山さんの作品には「美」はもちろん、「うた」がある、「におい」がある、「あたたかさ」がある、「こころ」がある。
山さんは、「働く」人だと思う。
「働く」は、「端楽」つまり、「周囲の人たちを、楽にさせる、楽しくさせる」ことだと信じて疑わない。
山さんは、「端楽」ために、常にアンテナを張り、宇宙と楽しく交信し、受信したものを己の心の中で濾過し、それを一つの作品として定着させることを、再び楽しんでいるのだ。
ところで、政権交代が実現し、間もなく民主党政権が発足する。これは有権者の7割近くが投票所に出向き、投票した結果である。つまり、有権者の意識の変化がそうさせたのだ。
そこで、美術界にも政権交代を望みたい。
有名デパートで売っている絵葉書のような作品が300万円で、「端楽」作品が、どうして10万円以下なのか。これを逆転させるには、有権者いや普通の人が意識を変える必要がある。
値段の高い絵が名画なのではなく、心にひびく絵が名画なのである。むしろ、値段が安い作品に名画が多い。このことをしっかり肝に銘じて欲しい。
成人の7割が画廊に出向き、そのうちの1割の人が、それぞれの心にひびく作品を見つけ、購入するようになったら、美術界もきっと変わるだろう。
知ったかぶりして書いている変人は、評論家でもなくコレクターでもない。“心にひびくもの”があると、身銭を切ってしまう、単なる貧乏人の餓鬼にすぎない。
絵画は決して高いものではない。先ず、手始めに、山徹さんの「端楽」作品を玄関に飾ってみては……。明るい心、温かい心になり、人生が変わるかもしれない。(作品の画像は、「画廊 宮坂」のホームページでどうぞ)
ということで、きょうの一句は、山さんの作品をもとに発想してみた。
子ら駈けてゆく夏雲の息づかひ 季 己
『山 徹 展』 ~スカイウォーカー~
2009年9月14日(月)~9月19日(土)
11:00~18:00(最終日は17:00まで)
【画廊 宮坂】
中央区銀座7-12-5 銀星ビル4階
TEL(03)3546-0343