かなざわ風便り

変わり行く季節の中で、あの町この町で出会った風景や人情、イベントを訪ねて行きます。

里山集落の歴史遺産「金沢」part3

2021年04月29日 | Weblog
金沢市街から南へ10km(標高250~300m)余り、階段状に集落が広がる。今は農家にとって一年で最も忙しい農繁期ながら、集落の中に入っても、人影が見当たらない。集落周辺の棚田に向かうと、農耕トラクタがエンジン音を残して水田を耕しているが、傍に人影がない。 <この耕作地も放棄されて行くだろう><畑では、猪等の害獣対策に苦慮している様子が伺える><集落の家屋も全般に良好ながら、住む人の減少が目立つ . . . 本文を読む
コメント

自家山を育て半世紀余り

2021年04月20日 | Weblog
 ここは七尾の里山、旧七尾城址「山城」から更に峠を越えて3km。粗悪な私有地道路を500mほど入ると、知人の持ち主が半世紀余りに亘り、桜や椿、楓等々沢山の樹木が育てられている。自家製の管理棟や畑も開墾して耕作しているが、近年の猪や小動物の外敵にも苦労している。この山が気に入った動機は、南斜面で日当たり良く、遠景に富山湾の背景に立山連峰が連なる雄大は景観に惚れたという。それ以来、天気が良ければ毎日で . . . 本文を読む
コメント

土山御坊跡と石楠花(Part-2)

2021年04月19日 | Weblog
南砺市史跡「土山御坊跡」の見事な「石楠花」の群落が満開になった。4月8日にもUpしましたが、これほど沢山の「高木石楠花」が群生して開花する庭園に合ったことがない。これまで、見事な開花をもたらしてきた石楠花も、地元土山集落住民の熱意とボランテアー精神で支えてきた。急速な過疎化と、お世話してきた住民の高齢化で、充分な管理が難しくなり、石楠花の衰弱が目立ち始めた。構造物の老朽化は補修すれば回復するが、石 . . . 本文を読む
コメント

里山集落の歴史遺産「金沢」Part-2

2021年04月18日 | Weblog
この集落も市街地から11km余り(標高420m)で、高台からの展望も素晴らしいが、特に特産を持たない地域の里山では、廃村が著しく世代交代を余儀なくしている。 <集落から人影が消え、手前の無線塔も寂しく建っている。><集落の入口に「新道開通記念碑」建つが、当時の区長さんが私利私欲を捨て、土地や  建設費の立替をし、行政の陳情を重ねて完成に導いたこと等、村人の辛苦の戦いで あったこと等が記されている . . . 本文を読む
コメント

里山集落の歴史遺産「金沢」Part-1

2021年04月18日 | Weblog
金沢市街から10km余り(標高430m)、この周辺の集落も過疎化の波に呑まれて行くが、竹の子の産地で二世帯住宅も比較的多く、緩やかに推移しているようだ。庭先に育てられている「石楠花」も春を告げる代表花で、来る人を迎えていた。 <大正元年に集落毎に出来た小学分教場を、大正6年に3分教場を合併し、昭和  57年廃校となり、校舎跡地に記念碑を建立したもの><記念碑から2km先に林道三叉路、この峠の喫茶 . . . 本文を読む
コメント

里山林道の危うさ

2021年04月17日 | Weblog
金沢の里山ダム周辺の桜も終わり、山々に木の芽が目立つようになり、やがて新緑が日々冴えてくる頃となった。<ここは、犀川から犀川支流内川を跨ぐ15kmの犀鶴林道で、途中谷筋からの 残雪が残る><3km余り上ると、分岐道路があり、積雪が見当たらない。><更に1km余り上ると、北斜面の残雪が残り、先に車が進もうとしているが、この時期の  残雪は固く、危険である><引き返して、分岐道路から対岸の本線を見ると . . . 本文を読む
コメント

五箇山にも本格的春が来た(Part3)

2021年04月17日 | Weblog
今年の春は、平野も里山も早く桜の季節を迎え、その後寒暖を繰り返していますが、確実に周辺の山々は日々新芽を濃くして来ました。<五箇山トンネルを抜けると、ここは五箇山の入口「梨谷大橋」対岸斜面に残雪を残す><梨谷トンネルを抜けると右手に「人形山」が迫る><雪解けの冷たい水が「庄川」を下る><庄川の深い渓谷は、曲がりくねって清流を下流へと運ぶ><高台にある集落は、眼下に渓谷を見下ろし、視界抜群であるが、 . . . 本文を読む
コメント

五箇山にも本格的春が来た(part2)

2021年04月11日 | Weblog
 庄川の渓流が貫通する五箇山、歴史の中で沢山の民謡や民芸を育んできた。逸話にも事欠かさず、忘れられては悲しい過去も数々あった。 今回は「お小夜」と言う、輪島の僻地里山で生まれた、賢くて美人だった彼女が元禄3年(1690)現在から330年前、加賀藩士御定番御馬廻役-高崎半九郎-他3名が、職を忘れた風紀の乱れの責をとらされた際の連座として、五箇山の小原へ流されてきた。7年の歳月を郷愁の念にかられながら . . . 本文を読む
コメント

五箇山にも本格的春が来た(part1)

2021年04月10日 | Weblog
<五箇山を代表する人形山斜面に、やがて人形の姿が見られるか> 五箇山にも雪解けが進み、待ちに待った本格的明るい春が到来。国道304号線「五箇山トンネル」を抜けると、庄川支流の梨谷川沿い斜面に雪渓が残る。 さらに「梨谷トンネル」を抜けると、五箇山の風景が広がる。パーッと明るくなり、遠景に「人形山」中心に山々が連なり、山裾「庄川渓流」へと下る風景は圧巻。 五箇山でも高地にあった集落は、年々廃村が加速し . . . 本文を読む
コメント

土山御坊跡と小塁の石楠花

2021年04月08日 | Weblog
南砺市史跡「土山御坊跡」は、高台の眺めの素晴らしい土山集落にあり、御坊跡には蓮如上人の石像や、蓮如が造作したと伝えられる庭園が復元されています。 また蓮如が植えたと伝えられる「伽羅木(きゃらぼく)」も、元気に地を這って生育しており、歴史の重さが感じられます。例年は民舞、福光「ちょんがれ踊り」保存会の皆さんが、石楠花開花時に周囲の回路を舞います。 この史跡には、石楠花の大木が数十本あり、満開時に見事 . . . 本文を読む
コメント