庄川の渓流が貫通する五箇山、歴史の中で沢山の民謡や民芸を育んできた。
逸話にも事欠かさず、忘れられては悲しい過去も数々あった。
今回は「お小夜」と言う、輪島の僻地里山で生まれた、賢くて美人だった彼女が
元禄3年(1690)現在から330年前、加賀藩士御定番御馬廻役-高崎半九郎-他3名が、
職を忘れた風紀の乱れの責をとらされた際の連座として、五箇山の小原へ流されてきた。
7年の歳月を郷愁の念にかられながらも、徒然に歌や踊り、三味線・太鼓などを村の若衆
に教えた。
お小夜は、その不運に同情した「吉間」と言う男と恋仲になり、子を宿したが、流刑の
身であり、愛の絆の苦悩に絶えかねて、庄川に身を投げたのだった。
<国道156号線-小原大橋を渡ると、正面に「お小夜」を偲ぶ石碑と輪島市門前町と
「友好町村締結記念碑・記念樹(桜)が植えられている」>
<五箇山民謡発祥の地-この記事の中にも、お小夜が小原で過ごした恩恵が記され
ている>
<お小夜塚が、庄川を見下ろす高台に鎮座する>
<お小夜塚から見下ろすと「きちま・おさよ」と、名付けられた2棟の茅葺き合掌家屋がある>
<歴史公園の中にも民謡「お小夜節」の石碑がある>
<国道156号線-路肩に建つ「お小夜」投身の地と記されている>
<お小夜には、春が来なかった悲しい宿命>
<お小夜は、輪島の僻村で生まれた(今は悲しき家跡、山裾に白い木蓮が覆い被さる
ように咲いていた)>
<往年僻村だった集落にも、近年「おさよトンネル(約1300m)」が開通して、お小夜
誕生から約340年余りの歴史を塗り替えた>
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