牧師室だより 2014年12月28日 バチカン 自己批判
先週のクリスマスイブ、夕刊のある記事に目が釘付け。見出しに「バチカン 15の病」とある。記事を読んでビックリするやら驚くやら(同じことか)、感心するやら、う~んと考え込んだり。
「自らを批判し、改善できない法王庁(バチカン)は病気だ」と、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は、枢機卿らに向けたクリスマスのあいさつで、バチカンの官僚主義的で内向きな体質を厳しく批判した。法王の勇気に拍手。「バチカンが患う15の病気」とは?
①自分たちが不滅で不可欠だという感覚「自らを批判し改革できない法王庁は病気だ」
②働き過ぎ「仕事をしたら休むことが必要」
③心が石のように頑固になること「泣いている人と共に泣き、喜ぶ人と共に喜ぶ。人間的な繊細
さを失うのは危ない」
④計画しすぎること「計画を変更しない方が楽かもしれないが、神のみ心に従う自由を失っては いけない」
⑤調和なく動くこと「和が乱れれば、雑音が混じる楽団のようになる」
⑥精神的な「認知症」「神との出会いを忘れた者がいる」
⑦張り合ったり虚飾に走ったりすること
⑧存在の「統合失調症」「現実の人と向き合わず、官僚主義的な仕事に収まっている」
⑨陰口を言う「はっきり物の言えない臆病者の病気だ。『蔭口というテロ』に警戒を」
⑩上司を神格化する「出世第一主義と日和見主義の餌食だ」
⑪他者への無関心
⑫お葬式のような深刻な顔「伝道者は喜びを伝えなければならない」
⑬物欲
⑭閉じられた「内輪」を優先する
⑮世俗的な利益を求め、見えを張る。
以上です。過激にして実直、そして信仰者としての主への熱い思いが伝わる。主イエスが祭司や律法学者、バリサイ派の人々を激しく批判したみ言葉を思い出す。同時にそれは我々に向けられているのだ。