牧師室だより 2011年12月4日 クリスマス??
今年も早や12月。しかしなんだかアドベント(待降節)が始まってもクリスマス気分が盛り上がらない。暖冬のせい?いや、どうも違う気がする。東日本大震災の悲惨な出来事とその後の復旧・復興のいまだ遅いことが心から離れないからだろうか?
被災された方々、原発事故の影響をいまだ受けておられる方々は今年のクリスマスをどのような思いで迎えられるのだろうか?そのことを考え始めると、聖書が伝えるクリスマスの出来事をどのように伝えたらいいのだろうか悩む。クリスマスをどのように迎え、過ごすことが求められるのだろうか?考え込む毎日である。
日本のクリスマスはあまりに商業主義的になり、世俗的になった。クリスマスセール、イルミネーション、サンタクロース、クリスマスプレゼント、クリスマスケーキなどなど。確かに楽しみだ。クリスマスの意義なんて関係ない。楽しければいい。しかし、ホントにそれでいいのだろうか?
「プレゼントがなかったらクリスマスじゃないわ」。これは『若草物語』の中で、両親が貧しくてプレゼントを買うことができなかったとき、二女のジョーが言った不満の言葉。ジョーの言うとおりです。クリスマスはプレゼントです。しかし、その贈り物は奇跡に包まれているので、デパートや商店街では見つかりません。
では、クリスマスのプレゼントはどこにあるのでしょうか。そのプレゼントは誰から誰に贈られるのでしょうか。そのプレゼントの中味は何でしょうか。そのことをきちんと伝えることが教会の使命です。
クリスマスプレゼントは大いなる存在(神)からもらう、無条件の愛です。だから、あなたも大いなる存在から(神)からプレゼントをすでにいただいています。問題はそのプレゼントをどうするかです。喜びを分かち合うことこそ、プレゼントの意義ではないでしょうか。みんなで神に感謝し、その喜びを分かち合うことこそクリスマス。さあ、皆さんは誰にプレゼントしますか?