正さん日記

世の中思いにつれて

憲法改正が争点に、第9条を守れるか正念場

2019-07-16 10:24:32 | 政治

 参議院選挙も投票日まで運動期間は今日を入れてあと5日になった。各党党首は、激戦区を中心に応援にやっきになっている。

 その中で、安倍晋三首相は、本性を表したというか、憲法改正に向け、何が何でも改憲勢力の三分の二維持に向け訴えを強めている。

 憲法については、立憲の主人公は国民で、憲法に縛られる立場の首相などの権力側は、受け身に置かれるのが本当だが、その権力側の首相が髪ふり乱して憲法改正に死に物狂いになっている様は、外国などから見ると異様に見えているかも知れない。

 安倍首相の狙いは1点に絞られている。第9条に新たに3項を設け、自衛隊を明記することだ。選挙演説での安倍首相は、「自衛隊は、共産党などが違憲と言っているので、隊員の尊厳を守るためにも、憲法できちっと存在を明確にすることが必要だ」と述べている。

 しかし、自衛隊の明記については、憲法改正を党是にしているという自民党内でもまだ検討も承認もされていない。

 自民党としては、9条については、石破茂氏などが自衛隊明記に異議を唱えているように、むしろ9条そっくり廃棄することが方針になっている。

 また、公明党は、憲法改正については、必要、不必要を見極めて、憲法を改正する加憲という方式を取っており、9条については、遵守する考え方に立っている。

 従って、公明党を憲法改正に必要な三分の二の中に含めているが、第9条だけを捉えると、改憲勢力に含める前に、一定の議論をしなければならない。

 ただ、改憲勢力の中に、無所属の3人を含めているが、この中には旧民進党で当選した議員がいて、その節支持した有権者に、9条改憲の意思を明確に説明する義務がある。

 安倍首相は、例の小泉流のやり方で、「憲法審議会で憲法改正の議論をする議員と、議論しない議論を見極めなければならない」と、まるで改憲議論をしない議員は悪のように決めつけている。

 自分たちが勝手に9条の改正を持ち掛けてきて、この議論に加わらないのは、職務を果たしていないような決めつけ方は、姑息そのものの汚い作戦だ。

 そうではなく、先ず「今、憲法改正が必要なのか、必要とするならば、どの部分であって、もし、新たにどの条文を加えたら如何か」から、憲法審議会を開くなら、当然、総ての党や議員が参加することになるだろう。

 そこから始めず、一気に憲法改正ありきの安倍首相の言い分は、独断的で、強圧的だ。参議院選挙は、そのことを十分考えて、日本の非戦を守るためにも、投票先を選ぶことが必要だ。「関連:7月8日

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする