正さん日記

世の中思いにつれて

米大統領、休戦ラインで北朝鮮側に一歩。サプライズな3回目の米朝首脳会談

2019-07-01 14:09:54 | 世界

 アメリカのトランプ大統領と、北朝鮮の金正恩国務委員長(朝鮮労働党委員長)が、朝鮮戦争の休戦ラインの板門店で3回目の会談を行った。

 ハノイで行った2回目の会談以後、停滞していた朝鮮半島の非核化と米朝関係改善について、北朝鮮の朝鮮中央通信は、実務者により「新たな突破口を開くための生産的対話を再開し、積極的に進めることで合意した」と伝えた。

 今回の米朝首脳会談は、大阪G20サミット後、韓国訪問が決まっていたトランプ大統領がツイッターで、金委員長に板門店で会わないかと呼びかけたところ、金委員長がこれに応えた形で実現した。

 まるで友達に近くに来たから会わないかと誘ったようなもので、正にトランプ大統領でなければできない稀に見るサプライズと言って良いだろう。

 しかし、若し、金委員長がこの呼びかけに応じなかった場合はどうなったであろうか。まあ、突然のお誘いなので致し方ないで終わってしまったのだろうか。

 金委員長は、予定がなかったので、せっかくの機会だからと言って応じたのか。それとも既に予定があったが、それを後回しにして、誘いに応じたのだろうか。

 いろんな憶測を呼ぶが、常識的に考えれば、金委員長は、トランプ大統領のお誘いに応じることによって、トランプ氏に貸を作った方が得策だと考えて,万障繰り合わせの上、会談に応じたのだろう。

 従って、金氏に借りを作ったトランプ大統領が、どんなお返しをするのかが、当面、注目される。

 ただ、現実的には、アメリカはポンペオ国務長官や、ボルトン大統領補佐官など強硬派が、がっちり大統領の脇を固めているので、おいそれとは譲歩しないだろし、北朝鮮の方も、アメリカが望んでいる全面非核化は困難だろう。

 そうなると、双方ともがちんこで、一歩も譲らない状態を続ければ、せっかくの歴史的な米朝首脳板門店会談も、兵どもの夢の後に終わってしまうかも知れない。

 何とか、実務者協議で、前に前に進むことを期待するが、今回のサプライズの中には、韓国の文在寅大統領の影は薄かったし、日朝首脳会談を望んでいる安倍晋三首相は何ら絡まる場面は作れなかった。

 とは言っても、トランプ大統領の思い付きで行われた3回目の米朝首脳会談は、アメリカの現職大統領が、初めて、板門店の北朝鮮側に足を踏み入れた歴史の一齣としては後世に残るだろう。「関連:3月2日

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