正さん日記

世の中思いにつれて

乱暴な小沢氏の政界遊泳術

2007-11-05 11:37:29 | 政治
 小沢一郎民主党代表は、福田康夫首相との2回に亘る会談で話し合われた自衛隊の海外派遣を法的に容認する恒久法の制定や、自民党との連立について党機関で否定されたことは、自身に対する不信任を受けたことと同じだとして、4日、鳩山由紀夫幹事長に辞表を提出した。
 民主党としては慰留に努めることにするようだが、小沢氏の意向や、党内でも小沢氏の言動に反発が強まっている中で、これを留めることは困難視されている。
 小沢氏の行動は、今まで何度も挫折を繰り返してきたことに対する学習がなされていなく、代表になった当初、今度こそ短気な行動は自制するといっていた筈が、またここで同じことを繰り返してしまった。
 仏の顔も二度三度というが、もう小沢氏のやりかたにはこの辺で終止符を打たなければならない。余りにも国民、党員を侮蔑した許すことのできない行為と言うべきだろう。
 マスコミなどの一部は、今度の行動も小沢氏がずっと前から固めている、国連中心主義による自衛隊の海外派遣を容認するための戦略を前に進めるためのもので、一貫していると論評しているが、本当にそうなのかと疑念を持つ。
 第一それならば、何故民主党の中で自衛隊の海外派遣を認めるいわゆる恒久法について議論を進められなかったのか。確かに小沢氏は党外ではそのような発言をしているが、これについては党内でほとんどの議員から反発をされている。というよりも議論もできない雰囲気なのだろう。
 自身の主張を実現したいのなら、もっとも持論に近い自民党に入って議論を展開すべきなのではないのか。つまり、民主党の中では彼の持論を拡大して党の方針にまで持っていくことは無理なのである。
 その意味で彼は、自身の政策遂行が行き詰まったのだから、代表を辞めることは当然のことだろう。
 問題は後任の代表が、党内をきちっと掌握して、衆議院選挙に勝利できる体制を作れるか。また、優位になっている参議院の野党勢力を維持していけるかである。
 小沢氏が党から離脱し何人かの議員を引き連れて与党化するのか懸念されている。もし小沢氏と行動を共にする議員がいるとするならば、その議員は小沢氏同様参議院選挙で投票した国民の期待と信頼を裏切ることにならないのか。
 しかし、小沢氏の過去の裏切りを何度も経験してきた議員に、もはや小沢氏と行動を共にしようとする者はそんなにはいないのではなかろうか。
 小沢氏が離党するか否かはまだわからないが、今度こそ小沢氏は一人ぼっちになりかねない。「関連:11月4日

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