こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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地震影響はまだまだあります。

2011-03-30 23:40:15 | 訪問看護、緩和ケア
この辺では、やっとガソリンスタンドの渋滞も消えて、スーパーも商品が戻りつつあります。
昼ぐらいに行けば牛乳も卵も買えるし、日常生活は問題なくなりました。

でも、意外なところで不足するものが・・・。

患者さんのなかで、かなりの患者さんが飲んだことのある、または飲んでいる栄養ドリンク「エンシュアリキッド」が、どうも不足しているらしいとのこと。
実は、エンシュアの缶の工場は仙台にあり、今回の地震で製造できなくなったと言う事でした。

とりあえず、5月末には復旧する予定らしく、今までのご利用者分くらいの備蓄はあるという話ですが、それも保証はありません。
エンシュアでなんとか栄養状態を維持している方や、経管栄養に使用されている方もいるので、患者さんのご家族の中には、不安を訴える方もいらっしゃいます。

特に経管栄養でご利用の方は、種類が変わっただけで下痢をしたり便秘をしたりすることもあるので、ご家族によってはナーバスになっている場合もあります。

昨日も「エンシュアが少ないと聴いたので、ゼリー飲料を混ぜて注入しました。昨夜熱が出たのはそのせいでしょうか?」と聞かれたスタッフもいました。
もちろん、ちゃんとご説明はしましたが、それでも微妙なバランスで在宅を続けている方にとっては、心配のタネには違いありません。

エンシュア不足を受けて、ラコールも在庫が少なくなっているとか・・。

この2つは、保険適応で出してもらえるので、多くのかたが利用されています。

薬ではチラージンも作れないのだそうで、いろいろ大変ですね。

とりあえず、I先生から相談お電話があって、エンシュアで胃瘻注入している患者さんに関しては、既製品の半固形化剤に切り替えるる事としました。

ところで、義捐金の送り先は、いつも迷っていしまいます。
街頭でやっている募金活動は、詐欺が横行している今ちょっと考えてしまいますし、公的な機関への寄付金が一番確実に被災者に届くかとおもったりしています。
でも、聴いた話によると、ユニセフは集まった寄付金の60%はユニセフ職員の給料になってしまい、みな高給取りですごくいい暮らしをしているとか・・。

本当かどうかはわかりませんが、ほかの大きな団体も同じようなものと聞き、また迷ってしまいますね。
たしかに、維持費はかかるし人件費も致し方ないとは思いますが、あくまでも寄付金に関しては、ちゃんと被災者に届けてほしいなと思います。