こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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さて、どうしよう?独居をめぐる画策。

2011-03-10 23:01:07 | 訪問看護、緩和ケア
高齢で認知、しかも終末期。
時々あります。

ほとんどの場合は、ご家族が泊りにこれらたり、逆にご家族の家に迎えられたり、誰もいなければ施設か入院の経過をたどっていきます。(病状が悪いと受け入れ施設はほとんどなくなりますが・・)
場合によっては、小規模多機能のお泊りを上手に利用させる方もいます。

でも、何が何でも家に居たい という方も多いのです。

一つ間違えると、昨日も書いた「セルフネグレクト」になってしまいがちですが、たまたま運ばれた病院の連携室がしっかりしていると、何とか地域で支えることもできます。

今回は、タイミングよく連携室の目にとまり、私たちがお引き受けすることになりました。

最初は、サービスには拒否的でしたが、実際家に戻ってみると、思うほど自分で動けなくなっていることが分かったようです。

以前出来たことが出来なくなってくるのは、恐怖だと思います。
バスに乗って買い物に出たはいいけれど、フラフラで途中動けなくなって、近所の人に付き添ってもらってやっと帰り、次のチャレンジでは転倒。
何度もお話をして、今はヘルパーさんも看護師もケアマネも、「来てくれるとうれしいよ。安心するよ。」と言ってくれます。

でも、その間も室内で転んでは、怪我をします。
顔も手足もあざだらけ。
「タバコが吸いたい。」その一心で歩くようです。
でも、転ぶ。
電話が近くにあると、緊急電話をかけてきますが、ないと人が来るまでそのままになります。
そして今日は、2回転び2回電話をかけてきて、3回目は電話が遠くてかけられず、服薬管理の薬剤師さんが訪問すると水を出しっぱなしで台所で転んでいました・・。

うーん。どうしよう。

昇降座椅子を置くのはどう?  一度転ぶと身動きできなくなるので無理。
ベットをやめて、布団にして這って移動? 本人が嫌。
ベットの近くに布団を置いて、転んだら何とかそこまで行って、そのまま寝る?
やっぱり、巡回で人を貼り付ける。
おおー!!単位が思いっきりはみ出た~。

みたいなことをずっとやっていた一日。

昨日の行政が動かないご利用者さんの事は、昼前に主治医と画策。
でも、今日の患者さんの行政の担当者は、いつもとってもフットワークよろしく動いてくれる方なので、ご相談しながら検討。

でも・・

結局ある程度の費用は必要ですね。

ここに居たい。
・・という希望に沿って、なおかつ苦痛や不安を最小限にとどめ、遠方のご家族に負担のない方法は、やはりサービスのご利用しかないのが現実です。

そこには、費用が発生しますので、時間の調整や内容の分配などをしながら、必要であろうサービスをピックアップしても、やはりそれなりの金額になります。
介護度は、入院時の落ち着いているときの調査なので、今とは全く違いますので、そのへんは行政との連携、情報提供となり、今日の情報がどこまで反映されるのかは、審査会を待たなければわかりませんね。

たしかに、なるべくお金がかからずに、家族に負担もかからずに、本人の思うような支援ができればよいのでしょうが、現実問題それは厳しいです。

現実には、お金を出すか、手を出すか

と言う事になります。

でも、それは当たり前のことだと思うのです。

今回は他区にお住いの高齢のご兄弟が身元引き受け人ですから、面倒を見ろというのは酷な話です。

本人の安全と苦痛の軽減を第一として考えれば、その状況をお話しして、キ-パーソンのご兄弟に御了解を得るしかありません・・。

とりあえず今日からサービスも増やし、しばらく様子を見ることとしましたが、当分調整に時間がかかると思います。

また、新たなチームを発足です。


・・・ふ~

そんなことを考えると、自分や家族の老後のためにも、やっぱり「お金は大事だよ~」ってことですね。


国の財政だってアップアップです。(なのに、未払いの主婦年金まで払おうとしてた!
まして、国民全員の介護費用なんて、出せるわけがありません。
自分の将来は自分で何とかできるように、それぞれが考えておかないと、将来はもっと悲惨なことになるかもしれませんね。
欧米みたいに、お金がなくて救急車を呼べずに亡くなった。なんてことも・・

普段、何も考えずにお金使っている私。
ちょっと反省して、少しはお金ためないとダメですね。