こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
看護師さんも募集中!!

看護師ブログのランキングです。ポチッってしてもらえると励みになります。(^^)/

にほんブログ村 病気ブログ 看護・ナースへ
にほんブログ村

月末の一週間は・・・

2010-01-25 22:18:37 | 訪問看護、緩和ケア
何故か、新患さんは月末もしくは週末に集中します。
最期の一週間で新患さんを回ると、報告書も初回訪問しかしていなくても書かなくてはなりません・・・
でもそんなこと言ってられないので、せっせと回ります。
さらに、居宅の利用表の配布にもまわります。
居宅のご新規さんも混ぜると、何が何だか分からなくなりそうです。

とにかく、毎日一つ一つ書類をまとめてクリアすることに専念です。

でも、今日は朝から悲しい知らせがあって、けっこうめげています。
3年ほどのお付き合いだった患者さんが、入院先の病院で亡くなりました。
末期がんと言われて、8年も頑張った患者さんです。

以前にも闘病日記にかわいいイラストをご主人が描いてくれて、私の似顔絵も描いてくれました。あの患者さんです。(闘病日記の楽しみ方?

ご主人は、本当に奥さまを愛していて、奥さまにうっとうしがられても、よく尽くしていました。
お部屋を、育てた花で飾って、食事も一生懸命作って、IVHのポート管理も覚えました。
いろんな薬や、病状をきれいに表にして、主治医や私にまめにFAXしてくれました。
訪問すると、「元気をもらえる!」と言っていつも歓迎してくれました。

どんなにお互い信じあっていたか。
どんなに大事な人だったか・・。
ご主人の気持ちを思うと、胸が苦しくなります。

さらに、在宅で頑張っていたSさんも病状が急変し、お別れの時が近ずいています。

逝く人ひとと、戻る人と、毎日が大きな自然の流れの中にあります。
止めようのない流れです。
私たちも、確実にその流れの中に乗っっていくんでしょうね。


そういえば、ちょっと腹が立ったこともありました。

冬場になると、閉塞制動脈硬化症の方が増えてきますが、今年も何人かいらっしゃいます。
足の指が紫色になり、氷のように冷たくなります。
さらに強い痛みやしびれも伴い、悪化すると足の先から黒く壊死してしまいます。

糖尿病性の動脈硬化症も同じです。

ちょっとした、足先の傷からどんどん悪化していきますが、早いうちに対処すれば、治ることも多いのです。(手遅れになると切断となります・・)

Aさんは、すでに爪白癬とごっちゃになって、足の指3本と小指の付け根部分が壊死し始めています。
皮膚科の先生からの指示書で訪問が始まりました。

入院を拒否しているため、アンプラーグなどの血流改善剤ととともに、局所の清潔、保温のために、バブによる足浴、洗浄、プロスタンディン処置をしています。
この方は、週に3回のデイケアに行っていますので、どうせなら全身の血流を改善するためにも入浴をお願いしました。
けれど、いつになってもデイでお風呂に入れてくれません。
先日担当者会議を兼ねて、デイスタッフと看護師にも訪問看護師の処置を見てもらいました。(訪問開始時、あまりの足の汚さに愕然としたため、ちゃんと洗浄していただけるように見てもらうことにしました)

担当者会議で再度ケアマネとともに、入浴をお願いしました。
(これは、医師の指示でもあるのですが・・)

でも、「この方の健康上のことを配慮して、今は入浴ではなくリハビリを優先しています。」とのこと。
担当ナースも、これにはびっくり。
だから、健康上のことを考えると、入浴はぜひお願いしたい。

でも、どうも話が通じず、再度医師の指示をもらうことになりました。

うーん。この施設、膀胱洗浄お願いした時も「詰まったらやってもいい」といったところです。
詰まってからでは、膀胱洗浄の意味がないのに・・
面倒なことはしたくない?
忙しいのは分かるけど、そんなに大した作業じゃないと思うのですが・・・

施設には施設の言い分もあるのでしょうが、特養でもちゃんとやってくれるところはあるのになー
事業所の姿勢なんでしょうか??

施設換えればいいのかもしれないけれど、それじゃあ老健としてはどうなのかな?

責任問題とか、時間の短縮とか、いろいろあるのかもしれませんが、やりきれないこと結構あります。