こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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病院と在宅の違い・・・

2009-08-11 23:18:14 | 訪問看護、緩和ケア
基本的に病院は「治療をする、医療を施すところ」ですが、在宅に帰ると「生活の場」になるわけです。

在宅療養、特に在宅緩和ケアを選ぶにあたっては、そういうところも説明されてくるとはおもうのですが・・

でも、いくら家がよくても、病気への不安は当たり前だし、辛かったり、何かトラブルがあればすぐに対応してほしいですよね。

私たちがいくら「24時間対応ですよ。」ってうたっていたってナースコール押すみたいに飛んで行けるわけじゃあないし、結局のところご家族が基本的には医師や看護師の分もかかわることになります。

そこのところにジレンマはありますが、逆にいえば生活の場なのでしょうがない。
その代り、通常の訪問の時にいろんな問題を解決しておいたり、予測して対応したりして、不安や苦痛を緩和してきています。

でも、大きな病院を退院してきたばかりだと、病院での処置方法や、対応を求められることもあって、在宅での方法を受け入れて頂くまでにかなりの時間を費やすこともあります。

この前も、ストマパウチとろう孔パウチを付けている患者さんに、「病院では専門の看護師さんんが来てくれました。うちにも専門の人に来てもらいたいんですが」
と言われました。

WOCナースのことだと思います。
皮膚や排せつ、特にストーマ管理の認定看護師です。
残念ながら、うちにはWOCナースはいません。

ストマパウチの管理は、人それぞれです。
術後に、WOCナースがその方のストマの形状や、皮膚の状態や、手技などをみながら、その人に合うパウチや剥離剤、保護剤、補強方法を教えてくれます。
病院によっても、WOCによっても、患者さんによっても、使い方、貼り方は違ってくるんです。

それだけに私たちは、いろんなタイプの、いろんな方法を見てきていますし、実際お手伝いしていますので、十分サポートはできるのですが・・

退院直後の戸惑いは誰でもありますから、とにかく粘りずよくお付き合いするしかないかなと思っていますが・・

小澤先生は、「とりあえず、振り回されること覚悟で、ご本人が納得するまで振り回されてみましょう。」と言っていましたが、「こうすれば、もっと楽になるのにな・・」と思いながらもそれを提供できないのは、介護者としては結構つらいことです。

押し付けでない形で、在宅のでの方法を受け入れてくれるのを、待てる自分達でありたいですね。(時間の許す限りではありますが・・・)