すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

“夢”といわれた核燃料サイクル計画は今

2015年12月04日 | 地震・原発

昨日から大荒れで日本海の波も高く、深夜から雷が鳴り続ける“雪降ろし”です。その名の如く、雷の後の今日は水分の多いみぞれ雪が降り出し、車のフロントガラスにも少し積もりましたがスノータイヤに交換していたので一安心です。

玄関先の鉢植えの花々も風雪を避けて庇の下へ、金魚やメダカたちは寒くなったのでじーっとして冬眠のようですが、暖かい日には餌を求めて動き出します。ガラス越しの愛犬リミといえば15歳を過ぎても、柴犬特有の気性で番犬としてはまだまだ元気です。

そして11年前の中越地震で土砂崩れに巻き込まれた当時、2歳の男の子を見つけ出し4日ぶりの救出につなげた警備犬「レスター号」が4日朝、老衰のため死んだというニュースです。人間では100歳くらいに当たる13歳ということです。

下の写真は札幌唯一の酒蔵「千歳鶴」の吟醸酒粕を使用した甘さ控えめのソフトキャンディで、口に含むと“甘酒”そのもので、広がる風味は心も温まる美味しさで季節限定のお気に入りです。

ところで先日、林経済産業大臣は就任初めて、青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場を視察し 、国として「核燃料サイクル事業を引き続き推進」と述べているので気になりました。93年に着工した再処理工場は23回も完成予定を延ばし、その建設費も当初予算から3倍の約2兆1900億円というから驚くばかりです。

政府が進める“夢”ではじまった核燃料サイクル計画は、六ヶ所村の再処理工場で使用済み核燃料から猛毒プルトニュウムを回収し、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で燃料にする計画でした。しかし「もんじゅ」も95年のナトリウム漏れ火災事故から停止したままで、その年間維持費が200億円です。

また関西電力は、使用済み核燃料の「中間貯蔵施設」を火力発電所など関電敷地内に建設しようとしていますが、京都府の舞鶴市長は「断固拒否」を議会で明言です。原発は“トイレなきマンション”で、「中間」という名の核のゴミの最終処分場を拒絶するのは市長として当然ではないでしょうか。

欧米各国ではすでに撤退している核燃料サイクルですが、日本政府が固執するのはそこに利権があるからでしょう。原発以上に危険といわれる震える程の計画で、明日もまた荒れ模様の寒い一日の終わりです。