すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

台風被害への政府対応と和田誠さんの死去

2019年10月16日 | 日々思うこと

台風19号による被害は関東から長野、東北地方まで広範囲で、泥が水害の被害を拡大している様子が伝わってきます。国土交通省が管理する1級河川の堤防決壊は、16日の時点で7県55河川79か所に及び、この他に各県が管理する河川を合わせると甚大な被害です。

本日、政府は台風19号被災地支援のため、令和元年度本予算の予備費5000億円の中から7億694万円の支出を決めました。水やパン、レトルト食品などの食料や避難所で使う仮設トイレや段ボールベッドなどを被災地に届けることにしていますが、この程度の金額では末端の避難所へ行かない被災者まで行き届くはずがありません。

また「激甚災害」指定の時期について、基準を満たしたものから速やかに決定する方針ですが、今回の台風19号の被害は計り知れなく広大であることを踏まえて、早急な補正予算で米国からの武器輸入などの巨額なお金を災害復旧に回すべきと受け止めております。

北陸新幹線も長野車両基地の浸水で120両が水没です。糸魚川~長野間が上越妙高~長野間の一部区間に縮小したものの、今も不通で復旧の目処が立っておらず、地域に大きな影響を与えています。私もこの週末、月刊『食べもの通信』の合同役員会で上京しなければなりませんが、体調も優れないことから“乗り換え・乗り換えへ”のパワーもなく欠席です。

日本を代表するイラストレーターの和田誠さん(83)が、今月7日に死去したことを台風などで書きそびれていました。和田誠さんは1960年タバコ「ハイライト」、77年から「週間文春」の表紙など、原発問題にも眼を向けていた方で知的なユーモアを感じさせるシンプルなイラストは多くの人たちを惹きつけました。

お連れ合いは明るいキャラクターで人気の料理愛好家の平野レミさんです。レミさんは『食べもの通信』ともご縁があり、和田さんと私は誕生日が同じでした。台風で命を失った多くの人たちと共に、ご冥福をお祈り申し上げます。