会津八一&団塊のつぶやき

会津八一の歌の解説と団塊のつぶやき!

会津八一 1431

2017-05-26 19:57:59 | Weblog
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山鳩・第2首(会津八一) 2013・4・9(火)   解説

 やまばと の とよもす やど の しづもり に 
     なれ は も ゆく か ねむる ごとく に 
   
   (山鳩のとよもす宿のしづもりになれはも逝くか眠る如くに)  

 きい子が病臥する観音堂は、山鳩が繰り返し鳴いている。鳴き声のみが聞こえる静かさの中で、きい子は逝ってしまう。「なれ は も ゆく か」は八一の悲痛な叫びである。