会津八一&団塊のつぶやき

会津八一の歌の解説と団塊のつぶやき!

60年以上の平和    SURUME

2009-07-20 00:27:45 | Weblog
 半藤一利の代表作は「昭和史」、その専門家として言う。「昭和史は日本人が選択を誤り続けた挙げ句に世界中に戦争を仕掛け、明治の人がつくった国を滅ぼした失敗の記録です。後世の日本人が教訓とすべき話が山ほどある。」そして戦争体験のない世代が指導部に上がってきた現在を憂う。その典型的な例が政権を投げ出したアベ元総理である。現在の代表的な昭和史を自虐史観と批判し、憲法改正から戦争を公然とできる国に変えることが彼の政治信条だった。そのことに対する価値判断はほとんどされずに、コイズミ後の自民党・アベ内閣の誕生を総じて歓迎したのはわずか3年前だった。
 半藤は言う。「外国から“(軍事力も持たないで)お前たちの国は、ばかじゃないか”と言われても、・・・・“おれたちの国は60年以上も戦争で人を殺したことがないんだ”と胸を張っていいんですよ。」全くその通り、戦争のない平和な時代を生きていることに感謝している。

集団催眠     SURUME

2009-07-20 00:26:42 | Weblog
 夏目漱石を義祖父とする作家・半藤一利(はんどうかずとし)が毎日新聞でこう言っている。「戦前の日本人は新聞が“八紘(はっこう)一宇”“無敵皇軍”などを書き立てると、集団催眠にかかってしまった。同じ方向に一目散に走り出すような熱狂が、国を戦争へと引きずった。・・・松本サリン事件で、・・・警察もメディアも国民も河野義行さんを犯人扱いにした。そして、郵政選挙です。多くが小泉さんのプロパガンダに催眠術にかかったようになった。自分の頭で郵政民営化が本当に大事と考えているのかと聞きたくなりました。」
 現在のメディアは、総選挙で民主党が過半数を取ると予想する。「政権交代」が催眠術にならないようにその意味を十分に吟味するべきだろう。