会津八一&団塊のつぶやき

会津八一の歌の解説と団塊のつぶやき!

会津八一 66  

2013-06-29 22:53:40 | Weblog
法隆寺の金堂にて(第2首)  解説

 たち いでて とどろと とざす こんだう の 
       とびら の おと に くるる けふ かな
        
     (立ち出でてとどろと閉ざす金堂の扉の音にくるる今日かな)


会津八一 65

2013-06-28 23:32:50 | Weblog
法隆寺の金堂にて(第1首)    解説 

おし ひらく おもき とびら の あひだ より 
         はや みえ たまふ みほとけ の かほ
        
         (おし開く重き扉の間よりはや見え給ふみ仏のかほ)


会津八一 64

2013-06-25 00:17:37 | Weblog
御遠忌近き頃法隆寺村にて(第4首)  解説 

 みとらし の あづさ の まゆみ つる はけて 
          ひきて かへらぬ いにしへ あはれ

    (みとらしの梓の真弓弦はけて引きて帰らぬいにしへあはれ)


会津八一 63

2013-06-23 23:44:59 | Weblog
御遠忌近き頃法隆寺村にいたりて(第3首)  解説

 うまやど の みこ の みこと は いつ の よ の 
           いかなる ひと か あふが ざらめ や

       (厩戸の皇子の尊はいつの世の如何なる人か仰がざらめや)

会津八一 62

2013-06-23 00:53:44 | Weblog
御遠忌近き頃法隆寺村にいたりて(第2首)  解説

 いかるが の さとびと こぞり いにしへ に 
         よみがえる べき はる は き むかふ

       (斑鳩の里人こぞり古によみがへるべき春は来向ふ)


会津八一 62

2013-06-22 00:06:47 | Weblog
御遠忌近き頃法隆寺村にいたりて(第1首) 解説

 うまやど の みこ の まつり も ちかづきぬ 
           まつ みどり なる いかるが の さと

           (厩戸の皇子の祭も近づきぬ松みどりなる斑鳩の里)


ニセ黄門に裁かれて・プロメテウスの罠 

2013-06-15 20:49:03 | Weblog
 朝日新聞のプロメテウスの罠を読んで思わず手を叩いてしまった。福島原発5、6号機がある双葉町の前町長・井戸川の講演資料を参考にした文である。放射能汚染した住宅に対する保障がほとんど無いに等しいことを取り上げて。
『 テレビでは、水戸黄門がお白洲に悪代官と被害住民を座らせて裁きをする。
 しかし、今回の事故では、白洲に座らされているのは被害を受けた住民だけだ。悪代官と水戸黄門は白洲を見おろしながら上に一緒に並んでいる、と井戸川は思う。「裁かれるべき人間が、私たち被害者に右向け、左向けって命令している。こんなことってありますか。いま裁いているのはニセ黄門なんですよ」』

会津八一 60

2013-06-14 01:05:53 | Weblog
薬師寺東塔  第3首  解説

 あらし ふく ふるき みやこ の なかぞら の 
           いりひ の くも に もゆる たふ かな
 
          (嵐吹く古き都のなかぞらの入日の雲にもゆる塔かな)


会津八一 57

2013-06-03 22:54:14 | Weblog
大安寺をいでて薬師寺をのぞむ  解説

 しぐれ ふる のずゑ の むら の このま より 
           み いでて うれし やくしじ の たふ

      (時雨降る野末の村の木の間より見出でてうれし薬師寺の塔)