会津八一&団塊のつぶやき

会津八一の歌の解説と団塊のつぶやき!

会津八一 1408

2017-05-02 20:03:09 | Weblog
会津八一に関するブログ 323

観仏三昧(会津八一)第10首 2013・2・2(土)  

 この日奈良坂を過ぎ佐保山の蔚々(うつうつ)たるを望む 聖武天皇の南陵あり 傍(かたわら)に光明皇后を葬りて東陵といふ  解説 

   さほやま の こ の した がくり よごもり に
            もの うちかたれ わがせ わぎもこ    

  (佐保山の木の下がくり夜ごもりにものうち語れ我背吾妹子)

 御陵を拝しながら、憧憬する古代への想いをおおらかに詠っており、天皇と皇后に対する暖かい心根がしみじみと伝わってくる。過日、この二つの御陵を親切なタクシーに案内してもらって訪れたことがある。その時、池に咲いていた“こうほね”の花が印象に残っている。