住みたい習志野

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市長が変わるかも知れないのに、来年度予算は習志野市始まって以来最大の705億円

2023-02-21 01:59:20 | 投稿

(ブログ読者の投稿です)

3月市議会(2月16日開会)を迎えて、習志野市の令和5年度予算案が上程されました。「毎日新聞」は次のように伝えています。

23年度一般会計予算案 習志野市705億円 子ども医療助成拡大 /千葉 | 毎日新聞

23年度一般会計予算案 習志野市705億円 子ども医療助成拡大

習志野市は14日、2023年度一般会計当初予算案を発表した。総額は前年度比11・8%増の705億7000万円となり、過去最高を更新した。

 主な新規事業としては、子どもの医療費助成制度の拡充に7141万円を投じる。現在は中学3年生までの子どもたちの病院での窓口負担を300円に抑えているが、この対象を…

と、ネットでは「この記事は有料記事です」で終っています。

 仕方ないので、市のホームページを見てみましょう。市のホームページなら無料で読むことができます。

令和5年度予算の概要|習志野市ホームページ

令和5年度習志野市一般会計予算

令和5年度習志野市の一般会計の予算は、次に定めるところによる。

(歳入歳出予算)

第1条 歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ70,570,000千円 と定める。

2 歳入歳出予算の款項の区分及び当該区分ごとの金額は、「第1表 歳入歳出予算 」に

よる。

以下略しますが、予算というものも、こうして条例のように「法」の形式になっているのですね。そして、これだけではどういうことだかわかりませんが、「第1表」はなかなかの分量になっています。

https://www.city.narashino.lg.jp/material/files/group/17/R5tousyoyosansyo.pdf

さらに、その内訳を説明した「説明書」があります。

https://www.city.narashino.lg.jp/material/files/group/17/R5yosannikansurusetumeisyo.pdf

「説明書」は全部プリントアウトすると、電話帳ぐらいの厚さになるでしょう。こと細かに見積もりが書かれています。「お金の見積もりという形で表現した、令和5年度の習志野市の設計図」と言ったらいいでしょうか。

3月市議会は、4月から1年間の大枠を決める大事な市議会

よく、市に要望したら「予算がない」と言われた、といって怒る方がいます。予算がなければ、どこかから見つけてきたらいいじゃないか。何をやっているんだ、と。しかし、この予算に載っていないことにはお金を使えないというのが予算制度なのです。ですから3月市議会は、4月からの来年度1年間の大枠を決める、大事な市議会なのです。我々市民も「知らなかった」では済みません。

しかしここで、分厚い「説明書」を読み解いているわけにもいきません。幸い市役所側が「令和5年度当初予算案のポイント」というものを作ってくれていますので、これぐらいは目を通しておきたいものです。

https://www.city.narashino.lg.jp/material/files/group/17/R5tousyoyosananpoint.pdf

習志野市の歴史始まって以来、最大の予算規模705億7千万円

「毎日」が報じているように、一般会計予算額705億7千万円と、習志野市の歴史始まって以来、最大の予算規模(当初予算ベース)になったそうです。7ページから11ページには「予算編成の重点事項」の具体的事業、というのが載っています。これを見れば、令和5年度に習志野市は何をやろうとしているのか、よくわかります。別の言い方をすれば、ここに載っていないことは原則として やらない/やれない わけです。先ほど、「お金の見積もりの形で表現した、令和5年度の習志野市の設計図」と言ったのは、そういうことです。なお、年度途中でこの当初予算を補正することは可能です。しかし、補正にはまた、市議会の議決が必要になります。

文化ホール、来月末で「長期休館」し、取り壊すのに、維持管理費約1億円をドブに捨てる?

ここで例えば11ページを見てみると、「習志野文化ホール管理費」というのが載っています。

来月末をもって「長期休館」する文化ホールですが、それで維持管理費が要らなくなるわけではなく、令和5年度も建物の維持管理に4,721万2千円(償還金利息を加えると1億1,469万2千円)かかるということがわかりますね。

令和7年にはモリシア全体の取り壊し、再開発が予定されているようです。したがって、「休館」に入った習志野文化ホールは4,721万×令和5・6年度=9,442万円余を“ドブに投げ捨てて”いかなければならないわけです。

d払い1億円ムダ使いしたり、文化ホールで1億円ドブに捨てたり、の習志野市

d払い1億円問題など考えれば、この金額は決して小さいものではありませんね。

ポイント「50パーセント還元」で1億円ムダ使いした習志野市、やはりデタラメ過ぎた - 住みたい習志野

今回の目玉事業「子どもの医療費助成制度の拡充」というのも、予算額は7,141万円だといいます。9,442万円もあったら、もっと拡充できそうですね。

そう考えると、なぜ文化ホールもモリシア全体に合わせて令和7年まで営業することが出来なかったのか、が問題になってきます。その説明はいまだに聞こえてきません。しかし、令和7年まで営業するよりも、今、閉めてしまって9,442万円余を投げ捨てた方がトクだ、という計算があるはずですね。言い換えれば、無理に令和7年まで営業すると、9,442万円どころではない損失が出るはずだ、ということです。それはいったい、何なのでしょうね?

ともあれ、こうして読み解いていくと、いろいろ疑問が沸いてくるのではないでしょうか。

八千代市は歳出減なのに、習志野市は逆に11.8%増で過去最高額。来年度も市の貯金25億円を取り崩してしまう

 一方、同時に報道された八千代市の当初予算案は、前年度に比べて0.6%の歳出減となっているそうです。習志野市は前年度比11・8%増、過去最高を更新というのですから、市長の強気が見て取れますね。それを支えるだけの歳入があるのか、歳入予算もよく見る必要があります。「根幹となる市税収入は、前年度と比較して3.4パーセント増」「地方交付税は、前年度と比較して19.3パーセント増」と景気のいい数字が並んでいるのですが、財政調整基金からの繰入金は前年度同額の25億円を計上、とあります。財政調整基金というのは、一般の家計でいえば貯金ですから、貯金を取り崩して使ってしまおうということを意味しています。

市長が変わると予算内容も変わるので、「骨格予算」だけにするのが普通なのに、宮本市長は「俺が落選するはずがない」と過去最大規模の本格予算にした

 ところで先ほど、「3月市議会は、来年度1年間の大枠を決める、大事な市議会だ」と言いました。ところが4月には、向こう4年間の市政を託する市長選挙・市議会議員選挙が行われます。この関係はどうなのでしょうか。

 こういう場合、骨格予算と言って、既に支出しなければならないことが明らかな項目だけ3月市議会で予算化し、選挙が終った後、新市長・新市議会議員の下に6月市議会で補正予算を作って、選挙の公約を盛り込んで行こうというやり方があります。しかし、今回の習志野市当初予算案はそういったものではなく、過去最大の予算規模を誇る本格予算となっています。それは何を意味するのか。市長は「俺が落選するはずがない。令和5年度も当然、俺が仕切るのだ」と思っていることを暗示していますね。つまり、選挙の洗礼を受ける前に令和5年度の習志野市政は、既にこの3月市議会で決ってしまうのだ、ということになります。仮に選挙の結果、別の人が市長になったとしても、令和5年度のレールは既にきっちり敷かれてしまっていて、その上を走って行くしかないわけです。

市役所が作った「原稿」をそのまま載せるのではなく、問題点について解説や論評を載せてこそ新聞の意味がある

 毎日新聞はせっかく有料記事にするのならば、今見たように、市長選・市議選を前に本格予算案を上程したことが何を意味するのか、といったあたりで、独自の解説や論評を掲げるべきでしょうね。それがなければ、有料記事にする意味がない。

著作権法第10条第2項は「事実の伝達にすぎない雑報及び時事の報道」はそもそも著作物に該当しない、つまり著作権の保護対象にならないと規定しています。著作権とは、人の精神的労作を保護しようとするものであり、誰が書いても同じようになる雑報の類は著作物ではない、としているのですね。なお同法第13条により、憲法その他の法令や告示、訓令、通達といった官公庁の文書も著作権法の保護の対象ではありません。予算案もこれに当るでしょう。解説や論評といった記者の精神的労作が加わるからこそ、お金を出して読むべき記事になるのです。

そういう点からすると、市役所の投げ込み原稿をそのまま書き写したような記事で「この先は有料です」と言ってのけるのは如何なものでしょうか。新聞は月4,000円余の代金を取って読者に売る「売り物」なのですから、記者にはぜひ健筆をふるって商品価値を上げてもらいたいものです。

(追記)

この投稿について、市民の方から以下のコメントを頂きました。

新聞社の劣化はおっしゃるとおり。地方においても行政の広報機関に成り下がっている。原因は多々あるが、それはさておいて、習志野市は、税金の使い方がひどいと思う。

無駄遣い、デジタル商品券とか、文化ホールなどの建て替え問題…ろくに検討もしないで、いきなり市長からのトップダウン。市民が知らないうちに、特定企業とは無競争で事業決定をし、予算化する。
そうやって完成した市役所新庁舎の使いにくさ、奏の杜高層マンション脇の強風は殺人的。公立小学校へのバス通学。鷺沼マンション計画の道路問題…ETC.

それを計画段階からチェックするのが市議会だが、大人数いるのに、市長派ばかりで役にたたない。予算案や開発計画などは各市議に概要ではなく、紙で渡されているはずなのだが、だれも読んでいないだろう。市民には非公開。
それで、市議会を開くのだ。習志野市では質問議員が、職員に質問テーマを考えさせて、作文させるということが慣例的に行われているという。本会議に出席しても、質疑なんて理解して聞いているのだろうか? 眠気をこらえて、要所要所で拍手することだけしか頭にない。
とっくに、市議会なんて形骸化している。だから、市長も好きなように予算をつくる。

苦労するのは、市民と職員だ。「予算がない」と要望すらちゃんと聞いてくれない。まるで、市民はクレーマー扱いだ。なかには、きちんと事情を聴いて理解してくれる職員がいても権限がない。「予算がないからできません」という方もつらい。
無駄遣いのせいで、これまでの福祉、教育、環境、衛生なんかの予算が減らされている。時代の変化にあった対応ができていない。
開発や建て替えなどの予算は巨大だ。ちゃんとした入札をし、事業を吟味し、市民の意見をきいて予算を少しでも減らせば、これまでの市民サービスを減らすことはないし、新政策も安上がりにできる。

しかし、無能なのか?利権にあやかりたいのか?ただ面倒なだけか? これまで、荒木、宮本市長時代には、税金の無駄遣いばかり。近隣他市にある市民サービスや施設もない。

市民は、光熱費や食料品の高騰で苦労しながら、ちゃんと申告し、税金を納めている。予算増額なら、増額分は市民の暮らしのために使う時期だ。大事に税金を使う時期だ。市民の生活が立ち直ってから大型事業に取り掛かっても遅くない。

市長や市議を変えよう。
それしかない。職員も大量に非正規パートにされて、減らされた人件費は市民サービスに使われない。予算がなければ、市長の報酬を減らせ。次回も市長を続けるつもりなら、市長の退職金を返納したらどうか?
3月議会に注目し、前回投票した議員のチェックをしてみよう。
次の選挙は4年後だ。
議員も分別し、経年劣化で役に立たないものは交換したり、減量したりしなければ…。めんどっちいけど、心ある市民の皆さん、頑張りましょう!

 

 

 

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8 コメント

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Unknown (Unknown)
2023-02-21 07:03:16
新聞社の劣化はおっしゃるとおり。地方においても行政の広報機関に成り下がっている。原因は多々あるが、それはさておいて、習志野市は、税金の使い方がひどいと思う。

無駄遣い、デジタル商品券とか、文化ホールなどの建て替え問題…ろくに検討もしないで、いきなり市長からのトップダウン。市民が知らないうちに、特定企業とは無競争で事業決定をし、予算化する。
そうやって完成した市役所新庁舎の使いにくさ、奏の杜高層マンション脇の強風は殺人的。公立小学校へのバス通学。鷺沼マンション計画の道路問題…ETC.

それを計画段階からチェックするのが市議会だが、大人数いるのに、市長派ばかりで役にたたない。予算案や開発計画などは各市議に概要ではなく、紙で渡されているはずなのだが、だれも読んでいないだろう。市民には非公開。
それで、市議会を開くのだ。習志野市では質問議員が、職員に質問テーマを考えさせて、作文させるということが慣例的に行われているという。本会議に出席しても、質疑なんて理解して聞いているのだろうか? 眠気をこらえて、要所要所で拍手することだけしか頭にない。
とっくに、市議会なんて形骸化している。だから、市長も好きなように予算をつくる。

苦労するのは、市民と職員だ。「予算がない」と要望すらちゃんと聞いてくれない。まるで、市民はクレーマー扱いだ。なかには、きちんと事情を聴いて理解してくれる職員がいても権限がない。「予算がないからできません」という方もつらい。
無駄遣いのせいで、これまでの福祉、教育、環境、衛生なんかの予算が減らされている。時代の変化にあった対応ができていない。
開発や建て替えなどの予算は巨大だ。ちゃんとした入札をし、事業を吟味し、市民の意見をきいて予算を少しでも減らせば、これまでの市民サービスを減らすことはないし、新政策も安上がりにできる。

しかし、無能なのか?利権にあやかりたいのか?ただ面倒なだけか? これまで、荒木、宮本市長時代には、税金の無駄遣いばかり。近隣他市にある市民サービスや施設もない。

市民は、光熱費や食料品の高騰で苦労しながら、ちゃんと申告し、税金を納めている。予算増額なら、増額分は市民の暮らしのために使う時期だ。大事に税金を使う時期だ。市民の生活が立ち直ってから大型事業に取り掛かっても遅くない。

市長や市議を変えよう。
それしかない。職員も大量に非正規パートにされて、減らされた人件費は市民サービスに使われない。予算がなければ、市長の報酬を減らせ。次回も市長を続けるつもりなら、市長の退職金を返納したらどうか?
3月議会に注目し、前回投票した議員のチェックをしてみよう。
次の選挙は4年後だ。
議員も分別し、経年劣化で役に立たないものは交換したり、減量したりしなければ…。めんどっちいけど、心ある市民の皆さん、頑張りましょう!
返信する
Unknown (Unknown)
2023-02-21 11:57:35
このブログは、有益な情報を無料で提供してくれる。感謝、感謝!
返信する
Unknown (Unknown)
2023-02-22 00:22:17
市長選に対抗馬を出すならもっと真面目に考えたほうがいい
最初からお話にならないようなイロモノばかり何人立てても結果は見えてる
現職から「激戦の中ご指示を頂戴しましてありがとうございます。今後もこれまで以上に謙虚に、少数意見にも配慮し習志野をより良くして参ります」でオワリ。
返信する
Unknown (Unknown)
2023-02-22 05:40:41
×ご指示 ○ご支持 日本語ムズカシイネ
返信する
Unknown (Unknown)
2023-02-22 17:58:49
市長選の対抗馬、あの女性じゃ厳しいだろ
宮本市長がほくそ笑んでいるよ
このままじゃまた余裕で再選されちまう
他に誰かいないのか
返信する
Unknown (Unknown)
2023-02-22 22:42:22
イロモノ? ならばあなたが出馬すべきでは? 応援しますよ!
返信する
Unknown (Unknown)
2023-02-23 01:47:54
立候補が増えれば増えるほど、票が割れて、現職有利になる仕掛けだ。市長は高笑いでしょ。リコールでも出来たらねー‼
返信する
Unknown (Unknown)
2023-02-23 10:18:30
習志野市は保守分裂が起きない限り波乱はありません。統一教会で亀裂が走るかどうか、注目です。
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