(ブログ読者の方から、以下の投稿をいただきました)
「老朽化」とは何なのか?
今日、テレビを見ていたら、次のようなニュースが流れていました。
「老朽化」したビルなのに、ニトリが新しく入る?
「東京・池袋の東急ハンズの跡地に、家具大手のニトリが出店することがわかった。
東急ハンズ池袋店は、37年営業を続けていたが、建物が老朽化する中、2021年10月に閉店した。
ニトリは、この跡地に出店するため、準備を進めているという。
若者でにぎわう池袋地区の繁華街に面したエリアに、1棟まるごとの店舗を展開することで、どこまで顧客獲得につなげられるかが焦点となりそう。」
というものです、
ここで注目していただきたいのは、「老朽化」という言葉です。築38年のビルが「老朽化」してしまうものなのでしょうか? その「老朽化」したビルに、ニトリが入るのはなぜなのでしょうか。
このビルについて、さらにネットで情報を拾ってみると、次のようなことがわかります。
東急ハンズ池袋店が昭和59年(1984)に竣工した当時は、ビルの持ち主は住友生命だったが、その後、三菱UFJ信託銀行を経て、2015年に不動産会社のヒューリックが所有権を取得した。ビルの老朽化により改装工事が必要だったものの、東急ハンズは改装に見合う収益効果が望めないとして、2021年10月に閉店した。ヒューリックはビルを建て替えて自社で利用する予定だったが、諸般の事情から建て替えを断念。2022年2月にビルをニトリに売却した。今後はビルを改装し、ニトリの新店舗オープンを予定している―。
「老朽化して危険」なのではなく、まだまだ使えるビルだが、集客力を維持するため改装が必要、というのを「老朽化」と称している
つまり「老朽化」といっても、「老朽化して危険」なわけではなく、商業施設として集客力を維持するには改装が必要なところ、古いため改装費用が高くつく。それに見合う収益が望めない。それだけの財力があるニトリが改装するぶんには、まだまだ使えるビルである、ということなのですね。
文化ホールも、新清掃工場も「老朽化」というマジックワードでごまかし、何百億もの税金を大盤振る舞いする習志野市
いま習志野市においても、JR津田沼駅南口の「モリシア」(昭和53年竣工)が“老朽化”したため、そのあおりで、習志野文化ホールも取り壊して再建築しなければならない。その負担がざっと100億円だといわれています。また、芝園の新清掃工場(平成14年竣工)は早くも“老朽化”したため、新々清掃工場が必要であり、それには400億、500億かかるのではないかといわれています。“老朽化”というマジックワードさえ掲げれば、面白いように税金を使えるような話にも見えるのですが、いかがなものでしょうか。
わずか44年で「老朽化」する文化ホール!たった20年で「老朽化」する清掃工場!「異常」ではないでしょうか?
音楽ホールとは、わずか築44年で老朽化して危険になってしまうものなのでしょうか。たった20年で老朽化してしまう清掃工場とは、少し異常なのではないでしょうか。まさか、使い方を間違えて壊してしまったのではないでしょうね。
このお方をどなたと心得る?習志野市長なるぞ。「老朽化」と書かれたこの印籠が目に入らぬか?
水戸黄門の印籠よろしく、この“老朽化”が目に入らぬかという習志野市政。納税者としてあなたはどう考えますか?
ちなみにお隣の船橋市で一部建て替えすることになった公団住宅は築55年だそうです。
「橋が老朽化して危険だ」というのと、商業施設が老朽化したから閉店する、というのは意味が違う。東急ハンズにとって老朽化でもニトリにとっては「いい物件があった」という話だ、ということですね。モリシアを丸ごと、野村からどこかが買い取ってリフォームする、なんていう話はないんですかね。本当に「リフォームするよりぶっ壊して新しく作った方が安上がり」なのでしょうか。
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「老朽化」を理由にするなら、どこが老朽化なのか具体的に示すべきなのだが、議会もボンクラだから追及しないんだろうね。
市役所も、大久保のプラッツも、完成してから問題大ありで、防災上もバリアフリーの面でも欠陥だらけ。とてもプロが設計したものとは思えない。
比較しては何だが、世田谷区役所の建て替えのプロセスはいいよ。長寿命化のコストは建て替えのコストを上回ることをちゃんと説明し、建て替えに応募した事業者に公開プレゼンテーションをやらせた。市民から多くの質問がでたよ。区民の使いやすさ、役所業務以外の市民利用も考えられた素晴らしいものになる。何百億も税金を使い、「老朽化」するまで使う公共施設だからね。
ホイホイ、業者丸投げでやるもんじゃないよ。
「財政がきびしい」とか、「老朽化」というマジックワードにだまされてはいけない。
賢い習志野市民になろう。