習志野市民から、千葉県房総半島にある「かにた婦人の村」についての3年前の記事をご紹介いただきました。
安住の地 見つけた 千葉・館山「かにた婦人の村」
安住の地 見つけた 千葉・館山「かにた婦人の村」:東京新聞 TOKYO Web
房総半島の先端、千葉県館山市内ののどかな場所に、性搾取や暴力などに傷ついた女性たちが共同で暮らす婦人保護施設「かにた婦人の村」はある。
婦人保護施設は、戦後の貧困で売春に身を投じる女性が増えたため、一九五七年の売春防止法施行を受けて全国に造られた。国内に四十七カ所ある。かにたは全国で唯一、長期入所を掲げて六五年に設置され、社会福祉法人が運営している。
現在は、軽度の知的障害や精神障害があり、性暴力などに遭った二十三~九十歳の五十七人が暮らす。平均滞在年数は三十五年ほど。健康状態や能力に応じて、班に分かれて仕事に汗する。編み物で小物を作る班や、陶芸で器を作る班、調理や農作業を担当する班。
社会から投げ出され、家族を頼れず、どこにも行き場がなくなった女性たちが最後にたどり着く場所。人々は口々に言う。「あそこはユートピアだ」と。
◆傷ついた人々
各地の婦人保護施設は当初、貧困や借金から売春をしていた入所者が多かった。現在はDV(家庭内暴力)や援助交際、アダルトビデオへの強制出演など、性的被害は多岐にわたる。かにたでは、福祉支援の過程でトラブルになり、「手に負えない人」とみなされて入所する女性もいる。
◆残る戦争の遺物
「かにた婦人の村」建て替え費用のクラウドファンディング、今月20日で終了しましたが、まだ不足しているそうです。
(NHKハートネットより)
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人生、同じ人ばかりが苦難の連続というのはありえる。 そんな人が排除されたり、差別されないで、尊重される文化、精神というのが、日本ではずっと存在しないような気がする。
宗教という神の前で平等という根っこがないのが一つの要因なのかもしれない。
かにた婦人の村は、キリスト教プロテスタント(新教)系の施設だが、カソリック(旧教)系とあわせて人口の1%あるかないかのキリスト教信者だけでは、維持、存続が困難だ。
コミュニティ・ケアと労働を組み合わせたグループホームは、親が亡くなった障害者が生きていくためにも必要だ。
自民党の直属家族を単位とする政策や、福祉のあり方を根本的に変えなければ、いつまでも家族単位で1人ひとりがまともに生きられないし、お互いを尊重する文化や精神は生まれない。
かにた婦人の村には、全国各地から一日30件の物品が送られてくる。
しかし、施しで満足することだけでなく、住む地域のノーマライゼーションのために活動することもやっていくことが必要だし、何より、戦争を止めることが、一番の福祉になる。