(読者の方からの投稿です)
「公務員は税金で食わしてやっている」のか?
愛媛県松山市が“身だしなみモデル”と称して、市の職員に対し「ミニスカート不可」「結婚指輪以外の装飾品NG」といった縛りをかけている、ということが議論を呼んでいます。
「公務員も人間、労働者」という当たり前の事実を認めようとしない「税金で食わしてやっている」という考え方
「高校生じゃあるまいし、そこまで干渉するのはどうなのか」という声がある一方では、こういう縛りがなければ市職員の姿に不快感を覚えたといった苦情も多いのだとか。そして服装のことばかりでなく、「窓口を訪れたら、後ろの方でおしゃべりをしたり、おやつの菓子を食っているのが見えた。不快だ」「税金で食わしてもらっているクセに!」といった声も上っているようです。
ただ、ここで注意しなければならないのは、「税金で食わしてやっている」という考え方です。まるで役立たずの人間を居候させて、タダ飯を食わせてやっているのだから、少しでも恩義に思うのならば市民のために働けよ、と言わんばかりですね。つまり給与はタダ飯であり、公務はお礼だ、ということなのですがそれは本当でしょうか。公務員も労働者なのだということを度外視しているのではないでしょうか。
市民は税金を出し合って、無形の労働を買っている。それが公務員の給与です。給与は恩恵ではなく、労働という商品の代金なのです。代金を払わずに労働させることは出来ません。そこを「税金で食わしてやっている」などと言ったとたん、この「公務員も労働者だ」という話の前提が吹き飛んでしまうのです。それは、タダ飯を食わしてやっているのだから、どれだけ長時間働かせてもかまわない、といった変な考え方に行き着くことになります。
だから、習志野市役所ではこんな非正規公務員いじめがまかり通っている
このブログでもしばしば、非正規公務員の待遇が問題にされますが、これは非正規公務員も労働者なのだという当然の前提を忘れたところから起きてくる問題だとも言えるでしょう。
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銀行でもお客さんから見えないところで、冗談を交わしたりお茶を飲んだりする休憩室はある
役所の窓口はたいてい、カウンターに当番の職員が出ていて、その後方には「シマ」がある。一番奥の窓際にはその「シマ」の課長が座っている、という構造になっています。シマに座っている職員は、電話を受けたり、他の職員と話し合ったりしています。冗談が出て笑うこともあるでしょう。おやつが出ることもあるでしょう。問題はそれが、ロビーのお客さんから見えてしまうことでしょうね。例えば銀行では、カウンターの後方では黙々と仕事をしています。では銀行員は冗談を交わしたり、お茶を飲んだりはしないのかと言えば、そんなことはありません。但し、客だまりのお客さんから見えるところではやらない。見えない休憩室でおやつを食べる。その点、役所はそもそもお客さんの目に対して鈍感だとは言えるでしょうね。
一方習志野市では「廊下の自動販売機でジュースを飲んでいるのがけしからん」などのこじつけ理由で、障がい者職員を解雇してしまった「障がい者差別事件」も起こっています
しかし、例えば習志野市では、廊下の自動販売機でジュースを飲んでいるのがけしからんと、その職員が人事課からいじめられたようなことがありました。販売機は来庁したお客さんのためのもので、職員はもし飲みたければ、買ってどこか目につかない所へ行って飲め、という言い分のようでした。
(「自動販売機に寄りかかってジュースを飲んでいた」ことなどを理由に習志野市が障がい者を解雇してしまった事件)
習志野市障がい者雇用を求める会(準) – 障がい者の雇用を守り、求める活動を支援します
に掲載されたビラ(下図)
新庁舎に写ってからは、廊下から窓際まですべて一目で見通せるようになり「職員は勤務中すべて監視されている」状態になった
新庁舎に移転してからは、腰より高い書架など置いてはいけない、という指令が出て、廊下から窓際まですべて一目で見通せるようになりました。言い換えれば、勤務中はすべて監視されているようなものですね。
ポロシャツの裾(すそ)がズボンの外に出ているのを見ると不快?
服装の話に戻せば、習志野市では夏は省エネのため、ポロシャツで勤務してもよいことになっています。ポロシャツにするかワイシャツにするかも、どんなポロシャツにするかも各自に任されています。但しそれは表向きの話で、実際はナラシドの絵が描かれた市のポロシャツを買って着ろ、という無言の圧力があります。また、ポロシャツの裾をズボンの外に出すのはだらしない外観になり、市民の方々に不快感を与えるから、ズボンの中に入れなければならないと、宮本市長じきじきの指令が出ていることを知らない職員はいないでしょう。あなたは、ポロシャツの裾がズボンの外に出ているのを見ると不快ですか?
窓口で待たされた市民が不満を持つのは当然。しかしむき出しの感情をぶつけられて右往左往する市役所ではこまる
市民の感情を損ねると一番困るのは、選挙の洗礼を受ける市長・市議会議員です。「申請した証明でいつ迄も待たされるから奥を見たら、職員が笑いながら菓子を食っていた。くやしい!」といったむき出しの感情を市民からぶつけられて、うろたえることも多いのでしょう。そこでこういう「内部規制」をしなければならなくなる。選挙も政策論ではなく、あまりにもイメージ選挙になってしまいました。感情本位の選択しか出来ない有権者というのも、そろそろ考え直してみるべきでしょう。
「タダ飯を食わしてやっている」という変な公務員観は卒業しよう
「タダ飯を食わしてやっている」という変な公務員観は卒業して、税金を元手に労働を買っていると考えること。そして市民は、代金に見合った質・量の労働が提供されているかどうかをチェックすること。公務員側も、代金に見合った質・量の労働を提供しなければ債務不履行だと認識すること。それと同時に、代金を上回るサービス労働(自己の安売り)やサービス残業などしないこと。そうした労働観が確立できれば、「窓口のあの女子職員のイヤリングが気に入らないから、市長に投書してやろう」などという次元の低い話は、おのずからテレビにも取り上げられなくなるのではないでしょうか。
LGBTなど、時代は変わってきているのにポロシャツの裾がどうのこうの言っている市役所は時代遅れ
時代は変ってきています。LGBT問題に積極的なところでは、その内、女装した戸籍上男性の職員なども登場してくるでしょう。役所の側も市民の側も、ポロシャツの裾が出ている、出ていないなどという話とは違う判断が求められる時代も来るでしょうね。
(編集部より)
そう言えば、コンビニのレジで因縁をふっかけてきたお客の「お客様は神様だろうが!」(どんな無理難題も聞け!)という言葉に、新入りの店員が、哲学者ニーチェの言葉「神は死んだ」で返す「ニーチェ君」という漫画が評判になりましたね(笑)
時代遅れの市役所や大人たち、こんな高校生たちを見習って欲しいですね。
何のための「髪染め」指導?高校生がつくった映画「北園現代史」が話題に - 住みたい習志野
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税金泥棒というのなら、例えば、習志野市会議員、定数が30人で多すぎるのか、議会の一般質問の回数が少ない議員がゴロゴロいます。最大は8期も議員職にありながら、一度も一般質問をしたことがない。この議員は30年も税金泥棒をしていたと言えるのではないでしょうか? 市長べったりで、市長に質問することもないのです。要りません。
それにしても宮本市長さんは仕事の質ではなく、見た目の好感度を最重要視しているのですね。芸能人みたい。
先生と呼ばれ、高い議員報酬を貰ってるから、確かに一般職の公務員じゃないわ。 でも、市民の立場から行政を監視するという本来の仕事は30年もやってないわけでしょ。
特別職公務員がサボってても批判しないで、 地方公務員法の適用を受けた労働者の一般職をバッシングするのは、おかしくない?