6月市議会で突如出てきた「家庭ごみ有料化」問題について、市民の方から投稿がありました。
ゴミの有料化について思う
谷岡議員のブログによると、6月市議会の中で、25日、習志野市は、与党会派(「元気な習志野をつくる会」の相原和幸議員と「公明党」の木村孝浩議員)の質問に答える、という形をとって「家庭ごみ有料化」を検討している、と回答したそうです。
本当に家庭ごみの有料化が必要?
清掃工場建て替え問題に乗じて、突然「家庭ごみの有料化」の話しが出ましたが本当にごみの有料化が必要なんでしょうか?
清掃工場を新築するには、人口推計やごみの量の予測をきちんとやるのが先決
本来なら清掃工場を新築する際に、色々な施策を施し計画を立てる必要があるはずです。
まず、
➀10~20年後の将来を見通した習志野市の人口推計➁排出ゴミの種類と量。
それらを考慮し、一般廃棄物処理基本計画を策定しなければなりません。
焼却炉の選定、経費の見積りもしていない。つまり不足額があるかどうかもわからないのに「家庭ごみ有料化」を言い出す習志野市はおかしい
焼却炉を選定し、市議会などの承認をとり、計画を実施するためにはどのような施策が必要か?新しい清掃工場建設にいくらかかるのか?
それらを踏まえた上で必要経費を割り出し、最終的にこれだけ金額が足りない、ということがハッキリしてからごみの有料化、という話が出てくるのでなければおかしいと思います。
最先端の清掃工場の「長寿命化」工事から10数年しか経っていないのに…
では、習志野市は一体どんな施策をしているのでしょうか?
今の芝園清掃工場は、当時、最先端であった溶融技術というゴミ処理方式を利用した清掃工場だそうです。
しかも、10数年前には多額の経費をかけ、長寿命化計画を策定・実施したので、
比較的に設備は良好なはずです。
こんな状態で、本当に建替えは必要なんでしょうか?
経費削減努力はされているのか?
実際に計画をたて、建替えをするには10数年かかるので、仮に計画は必要としても、その他の経費削減努力はされているのかどうか検証が必要です。
➀ 本当に週3回の可燃ゴミ収集が必要か?
習志野市では現在、可燃ごみは週3回収集されています。
ごみを出す市民にとっては、大変有り難いことです。
しかしながら、週3回収集をすることで、ごみ収集費用は割高になっているはずです。
近隣市町村はどうでしょうか?
各1回分ごみ収集費用が高くなるので、習志野市と八千代市を除くほとんどの自治体は週2回になっている、というのが実態です。
➁ごみ収集の委託費は適正なのか?
普通なら入札に際し、各ごみ収集業者が適切な値段になるよう、一般競争入札にして必要経費を抑えますが、習志野市ではどうでしょう?
競争のない「随意契約」という形で、宮本市長の後援会長の方が理事を務めている「習志野市資源回収協同組合」に、言わば「言い値」で委託しています。
週3回の収集を週2回に減らせないのも、この「習志野市資源回収協同組合」への忖度(そんたく)があるのでは?と見る向きもあります。
こうして見ると、「家庭ごみ有料化」を言い出す前に習志野市が、本当にごみ処理にかかる経費削減努力をしているのか、はなはだ疑わしい、と言わざるを得ません。
市民に隠し事がないように
新しく清掃工場を建てる、だからごみの有料化が必要であるというなら、
全体でいくら必要なのか?どんな政策を行い、いくら経費を削減したのか?をハッキリさせ、その結果、最低でも○○円必要なので、有料化したい。という具体的な話が出てから初めて「家庭ごみの有料化」を議論すべきではないでしょうか?
有料化にはこんなデメリット
習志野市自体が、ホームページに載せた「習志野市一般廃棄物処理基本計画」で、
有料化には①市民負担が増加する②不法投棄の増大が懸念される③ルールを知らない排出が増え、負担の不公平感が増長される懸念がある。
などのデメリットが考えられる、と述べています。
ごみ減量目標はどうなった?
「廃棄物処理基本計画」には10年でごみ10%削減などの目標が掲げられていますが、それがどれだけ達成されたのか、そのためにどういう努力を市がやってきたのか、市民には知らされていません。
安直にごみ有料化を決めないよう市民がしっかり監視
このように、「家庭ごみの有料化」を言い出す前に、はっきりすべき問題がたくさんあります。
安直にごみの有料化を決められて、多くの市民が「そんなこと、知らなかった」ということにならないよう、しっかり監視していきましょう。そして、有料化の口実にされないよう、ごみの減量化にもご一緒に取り組んでいきましょう。
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会議の概要:
https://www.city.narashino.lg.jp/joho/keikaku/shingikai/toshikankyo/kankyoshingi/reiwa3kankyoushingi.files/R3ippanhaiki1.pdf
同(第2回)令和3年5月21日(金)開催
会議の概要:
https://www.city.narashino.lg.jp/joho/keikaku/shingikai/toshikankyo/kankyoshingi/reiwa3kankyoushingi.files/R3ippanhaiki2.pdf
同(第3回)令和3年6月15日(火)開催
会議の概要: 未公表
「会議の概要」をよく読むと、「少なくとも5年後までには結論を出したい」とか「受益者負担額50円(一袋か?)」と書かれている。今後も目が離せない。