住みたい習志野

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5月3日は憲法記念日、憲法は「国が守るべきルール」です

2021-05-03 16:25:18 | 投稿

5月3日は「憲法記念日」、1947年5月3日に今の憲法が施行されたことを記念して制定されました。コロナ禍で例年行われる憲法集会を開くのも難しい状況ですが、きょうは「憲法」について考えてみたいと思います。

憲法は国が守るべきルール
「憲法ってなに?」というビデオがあります。


このビデオの中では
法律は国民が守るべきルール、憲法は国が守るべきルール、と説明されています。

国がルールを守りたくなくなったから「憲法改正」?

前首相の安倍さんは「私の手で憲法を変えたい」と言って「改憲、改憲」と叫んでいました。
「あれ?首相がそんなこと言っちゃっていいの?」と思われた方も多いのではないでしょうか?
どこの国でも、首相や大統領など、その国を代表する人間は就任にあたって「憲法を守る」ことを宣誓します。
ところが、日本では「憲法を変えよう」なんてみんな思っていないのに、「いの一番になって憲法を守るべき」首相が逆に「改憲、改憲」と騒いでいます。
日本では「モリカケ」も「桜を見る会」も「文書改ざん」もうやむやにされてしまいますが、「国への国民の監視の目が厳しい」よその国だったら、「国のルールなんて面倒だ。守りたくないからルールを変えちゃおう」という「反社会的」言動を繰り返す首相は「国家反逆罪」に問われてしまうかも知れませんね。

安倍首相の「改憲」コンプレックス
こんなビデオもあります。

なぜ、安倍首相は憲法改正にこだわるのか?

この中で安倍さんは「憲法改正を私自身の手でなしとげていく」と言っています。
おじいちゃんの岸信介(きしのぶすけ)元首相がなしとげられなかった「憲法改正」をやってレジェンド(伝説の人)になりたい、という「コンプレックス」がある、とも言われています。

総理の祖父・岸内閣“改憲の原点”


安倍首相の母方のおじいさんは人格者で、軍部ににらまれていた
安倍さんの父方のおじいさんは岸さんですが、母方のおじいさんは安倍寛(あべかん)。戦前軍部ににらまれながらも地元の人たちの圧倒的支持で国会議員に当選した人格者。その安倍寛さんに「是非私の娘をお宅の息子さんの嫁に」と頼み込んだのが岸信介。そして安倍寛さんの息子「安倍晋太郎」と岸信介氏の娘「洋子」の間に生まれたのが、安倍晋三前首相、というわけです。

おじいさんの安倍寛さん、「不肖の孫」晋三に天国から怒っているかも知れませんね。

世界は日本の憲法をどう見ているか
ビデオ「日本国憲法」

このビデオの中に
「第9条を守ることは私たち人類の責任であり急務なのです」
という発言があります。

今も世界中で戦争が行なわれ、不安な日々を過ごしている人が多い。現に最近シリアの知人から「毎日、外に出るのがこわい。戦争をしない日本がうらやましい。」というメッセージが届きました。

しかし戦後の日本もずっと安全であったわけではなく、何度も「改憲⇒戦争」の危機がありました。
1950年代の朝鮮戦争の時「憲法を変えて参戦する」という動きがありましたが、国民の反対の声で戦争しないですみました。日本人が直接朝鮮半島の人々を殺したり、殺されたり、ということはギリギリのところで阻止されたのです。1960〜70年代のベトナム戦争の時、米軍が日本の基地から爆撃機が飛び立ち多くのベトナム人を殺し、日本でも世界中でも大きな反戦運動が起きましたが、この時も憲法9条があったため日本人が直接戦争に加わり、ベトナム人を殺し、殺されるという事態は避けられました。

そういう「国のルール」を変え、日本が数十年ぶりに戦争に参加できるようにしよう、というのが改憲の動きなんですね。

今日本がやるべきことは「アメリカやよその国のように戦争できる憲法にする」ことではなく、「誰も戦争なんか望んでいない。もうやめよう。日本の『平和憲法』を世界中に広げよう」と働きかけていくことではないでしょうか?「戦争をしない」という「国のルール」を世界に広げていくことではないでしょうか?


「もう戦争をしないですむ」新憲法制定をお祭り騒ぎで大喜びした戦後の日本人

「もうこれからは戦争をしないですむ」新憲法を歓迎して各地でおみこしを出したり、お祭り騒ぎが行なわれました。

新憲法紙芝居まで登場しました

憲法改正の内容、こんな動画でよくわかります

憲法が変わっちゃったら、どうなるの? ~ 自民党案シミュレーション ~



憲法改正 もとお笑い芸人中田敦彦の you tube 大学

松元ヒロさん「憲法くん」ダイジェスト



1947年中学1年生社会科の教科書「あたらしい憲法のはなし」

戦後文部省(今の文部科学省)中学1年生社会科の教科書に使った「あたらしい憲法のはなし」です。(後に副読本に格下げ)

文部省 あたらしい憲法のはなし (aozora.gr.jp)
こういう項目があります。

戦争放棄

 みなさんの中には、こんどの戰爭に、おとうさんやにいさんを送りだされた人も多いでしょう。ごぶじにおかえりになったでしょうか。それともとう/\おかえりにならなかったでしょうか。また、くうしゅうで、家やうちの人を、なくされた人も多いでしょう。いまやっと戰爭はおわりました。二度とこんなおそろしい、かなしい思いをしたくないと思いませんか。こんな戰爭をして、日本の國はどんな利益があったでしょうか。何もありません。たゞ、おそろしい、かなしいことが、たくさんおこっただけではありませんか。戰爭は人間をほろぼすことです。世の中のよいものをこわすことです。だから、こんどの戰爭をしかけた國には、大きな責任があるといわなければなりません。このまえの世界戰爭のあとでも、もう戰爭は二度とやるまいと、多くの國々ではいろ/\考えましたが、またこんな大戰爭をおこしてしまったのは、まことに残念なことではありませんか。
挿絵6
 そこでこんどの憲法では、日本の國が、けっして二度と戰爭をしないように、二つのことをきめました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戰爭をするためのものは、いっさいもたないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戰力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということです。しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの國よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。
 もう一つは、よその國と爭いごとがおこったとき、けっして戰爭によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめたのです。おだやかにそうだんをして、きまりをつけようというのです。なぜならば、いくさをしかけることは、けっきょく、じぶんの國をほろぼすようなはめになるからです。また、戰爭とまでゆかずとも、國の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめたのです。これを戰爭の放棄というのです。そうしてよその國となかよくして、世界中の國が、よい友だちになってくれるようにすれば、日本の國は、さかえてゆけるのです。
 みなさん、あのおそろしい戰爭が、二度とおこらないように、また戰爭を二度とおこさないようにいたしましょう。

今の政治家で、これだけ立派なことを言える人がいるでしょうか?

「住みたい習志野」でも憲法の問題でのイベントをご紹介しましたが、あらためてご案内します。

 

5月以降のイベントのお知らせ - 住みたい習志野

 

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