立崎誠一習志野市議が亡くなりました
きょう（９月５日）市議会議員の立崎誠一さんがお亡くなりになりました。
享年87歳。まさに波乱万丈の人生でした。
たたきあげの労働者から、７１年日本共産党公認で習志野市議会議員に初当選。しかし、２選目の途中で共産党を離党、その後、無所属市議となりましたが、９回当選し、常に「弱気を助け、強きをくじく」、不正を許さない野党市議の代表的人格として活動して来られました。
PKO法案反対と金丸事件の時の国会前ハンストで有名に
1992年 PKO（自衛隊海外派兵）法案反対のゼッケンをつけて市議会議場に登場し、反戦平和の議員はかくあるべし、という姿を世に示しました。
同じ年、自民党重鎮の金丸信氏と東京佐川急便の癒着疑惑につき、検察庁が罰金のみの略式起訴で幕引きを図ったことに抗議し、当時国会議員だった青島幸男氏（下の写真）らと共にハンガーストライキを行いました。テレビのニュースにも登場しました。
市長選にも立候補
2003年 市長選に立候補 当選した荒木市長の３１２７５票に対し、立崎さんは２５８４２票の善戦で惜しくも落選。2007年にも再度市長選に立候補しましたが、当選には至りませんでした。
（以下、つぎのブログから転載させていただきました）
０３年市長選で立崎氏の票が伸びた１つの原因は、当時、習志野市議会は、谷津と藤崎の市有地売買の土地取引疑惑で揺れており、百条委員会（議会が疑惑の究明などのために直接調査を行うこと・偽証には、罰則が設けられているなど強い権限をもった委員会）が設置されるなど習志野市民の荒木市長への不信感が頂点に達していたことが最大の要因だったと思われます。しかし、この選挙後に起こったのが、新たな疑惑でした。
０３年市長選後、立崎氏は、この選挙に不正があったと選挙のやり直しを求めて告発を行いました。この告発には、同日に行われた習志野市議会議員選挙で落選した候補数名が加わりました。（立崎氏側の立場から見た）結果は、下記のようになりました。
「東京高等裁判所の秋山壽延裁判官は『篠原 潔助役、冨谷輝夫収入役及び高野次夫秘書課職員達の違法侵入は法律に違反する』との文言はあったが『票らしきものをポケットに入れている動作は、必ずしも票とはいえない、衝立が設置されていたからと言って、明らかに票の移動があったとは認められない』と、明らかな状況証拠を異常な判断で立崎誠一外5名を敗訴にした。」
市の不正を追及し続ける
宮本市長と資源回収協同組合代表（市長の後援会長）との癒着の問題、選挙や落札での不正の問題などをするどく追及してきました。
市役所の非正規公務員の低賃金、賃下げにも義憤
最近では市役所で低賃金で働く非正規公務員（会計年度任用職員）の皆さんのうち200名の人たちをフルタイムからパートにし、月の給料を一挙に1万５千円も引き下げる、という乱暴なやり方を改め、もとのフルタイムに戻すよう市議会で追及する（総務省は、「法の趣旨に沿わない」習志野市のような自治体は是正するよう指導していく、としている）など、最後まで「弱気を助け、強気をくじく」「庶民の味方」であり続けた人生でした。
（市議会インターネット中継より）
著書 「告発 血税に群がる政治家たち」
こんな著書もあります。
（議会レポート）
（立崎議員のビデオです）
心よりご冥福をお祈りします。
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習志野市に引っ越してきて、「不正を糺す」という手書きのビラが郵便受けに入っていて、最初は怪文書かと思いましたが、内容はびっくりするような市長や市政の実態です。
荒木前市長から宮本現市長につながる不動産行政を徹底的に暴き、金の流れや人間関係、利権の構造まで調べ上げ、納得できるものでした。
最近、議会も欠席がちで、議会報告のビラともご無沙汰で、心配していました。
あの律儀なスタイルで、一途に不正や腐敗を追及する姿勢は、議員の鑑のような人でした。
彼の前では、前市長も現市長でも姑息で卑劣さが際立ちましたね。
市民がその志を受け継ぎ、異常な市政を許さず、習志野市を希望のあるまちへと変えていきますから、どうか安らかにお眠り下さい。
立崎さんのご冥福をお祈りもうしあげます。
ありがとうございました。
立崎さんの寸鉄は習志野市を牛耳る権力者にとっては何よりも怖いものだったと思います。立崎さんは迷いなくいつも真正面から権力の横暴を批判し続けました。そのあまりにストレートな姿勢のため時として様々な誤解を与えることもありましたが、本当に実直な心根で、悪意のかけらもありませんでした。その人となりで立崎さんの主張も広がりをみせたのだと思います。まだまだ習志野市議会になくてはならない議員でした。もっともっと活躍をしていただきたかった人です。本当に惜しい人がいなくなってしまったという思いです。残念な思いで一杯ですが、立崎さんの冥福を心から祈るばかりです。また立崎さんの活動を支え続けた奥様にもお悔やみの言葉がみつかりません。残念という言葉しか出てきません。