(ANNニュースより)
騎馬隊が突入…デモを強制排除 極右政権が“改革”イスラエル混乱
■騎馬隊が突入…デモを強制排除
イスラエルの国旗を掲げ、高速道路を埋め尽くすデモ隊に騎馬警察が突入。強制的に群衆を排除しました。
テルアビブでデモ隊と警察隊が激しく衝突しました。エルサレムでも当局がデモ隊の排除を強行しています。 人々は座り込み背中を向け、警察による放水に耐えますが、何人ものけが人も出ています。デモは全国規模で広がり、実に7カ月の長さにわたって続いています。訴えるのは独裁化への反対です。
イスラエルの国会では24日、野党が猛反発するなか、1つの法案が可決されました。極右政党と連立を組み、イスラエル史上「最も右寄り」とされるネタニヤフ政権が推し進める司法改革の一部です。その内容は、政府の決定に対して最高裁判所がチェックする機能を弱めるものです。
イスラエル ネタニヤフ首相:「選挙で選ばれた政府が多数派の国民の決定に基づいた政策を実行するための法案を可決しました」
歴史学者 ユヴァル・ノア・ハラリ氏:「民主主義はチェックとバランスに基づいています。ただ、イスラエルでは政府の権限をチェックするものが1つしかない。最高裁判所です。もし政府がアラブ人から選挙権を奪おうとした時、これを止められるのは最高裁判所しかありません。これは単なる司法改革ではなく、イスラエル政府が無限の権力を得ようとする試みです」
■兵役拒否も続出「民主主義の後退」
イスラエル空軍の予備役らも法案に抗議し、可決されれば任務を放棄すると宣言しています。
兵役拒否を宣言
予備役:「とても悲しい日です。23年間、予備役を務めてきました。イスラエルのために戦ってきた人生です。だけど、これは正しいことであり、イスラエルの民主主義のための戦いだと思っています」
兵役拒否を宣言 予備役:「独裁者にも独裁制にも仕えません。兵役拒否はすごい苦しみですが、民主主義を勝ち取り、軍の友人と再び会えると信じています」
(毎日新聞の記事より)
イスラエル、国民の約3割が国外への移住検討 司法改革法案の可決で | 毎日新聞
イスラエル、国民の約3割が国外への移住検討 司法改革法案の可決で
イスラエル政府が「司法改革」の関連法案を成立させたことを受け、イスラエルメディアは、国民の約3割が国外への移住を検討しているとの世論調査結果を報じた。今後、国内の対立が悪化することや、安全保障への影響を懸念しているとみられる。
イスラエルメディア「チャンネル13」と世論調査会社「カミーユ・フックス」が25日に実施した調査によると、28%が国外への移住を検討していると回答。イスラエル軍の予備役約1万人が改革に反対し、任務を拒否する意向を表明したことから、54%が国内の安全保障が今後損なわれる可能性があると答えた。また、56%が改革を巡って「内戦」が起きることへの懸念を示した。
仮にイスラエル国会(定数120)で選挙が実施された場合、ネタニヤフ氏率いる右派与党「リクード」は現有の32議席から25議席に減少し、野党側が過半数を獲得するとの予測も示された。
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