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銀鈴探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵 |
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読了日 | 2021/01/10 | |
著 者 | 中山七里 | |
出版社 | 文藝春秋 | |
形 態 | 単行本 | |
ページ数 | 299 | |
発行日 | 2020/10/10 | |
ISBN | 978-4-16-391271-4 |
にとって唯一の娯楽とも言えた映画鑑賞(はるか昔の事だが…)、すなわち映画館へ足を運ぶということが途絶えたのはいつ頃の事だろう?随分と時間が経っているだろう。
貧しい家庭だったにもかかわらず、映画館の入場料に不自由を感じた思いは、多分無かったのだろうが、記憶に残っていることはない。見たい映画は欠かさず見ていたという覚えしかないのだ。古き良き時代だったといえるかもしれない。
テレビで高画質の映画が楽しめる現在のような時が訪れるとは夢にも思わなかった時代だったから、その時々で観た映画は記憶のみに残るだけで、後は運が良ければリバイバル上映が見られるといったことだけだった。そんな時代を過ごし僕は、後にビデオテープの出現をどれだけ喜んだか、そしてそのまた後のDVDなるものの出現に、“歓喜の涙”をと言うほどではないが、好きな映画を好きなだけ好きな時に見られるという、夢のような時代を迎えることが出来たのだ。
話がなんだか分からない方向に向かったか!
そんないい時代にもかかわらず、唯一見たいものが見られないということはあるのだ。テレビドラマの事だ。テレビドラマ、特に海外の作品は評判の良い、あるいは視聴率の良かった作品は、終わると同時にDVDやブルーレイディスクになっていや、国内のドラマも同じか、レンタル店の棚に並ぶ。
だが僕が見たいと思う作品は、もう少し前の作品でそれほど評判にはならなかったから、残念ながらDVDにもブルーレイにもなっていないのだ。
多分元のビデオも既にジャンクとなっているだろう。そんなものを望むほうが無理と言うものか。
それでも僕は唯一待ち望んだ作品をまとめてみることのできたのが、少年時代に映画館で観た『警視庁物語』だった。昔テレビでも評判になった『七人の刑事』という警察ドラマの原型ともいえる映画で、まるでドキュメンタリーとも見える優れた警察ドラマだった。
東映チャンネルと言うCS放送で、シリーズ作品25作品中24本が放送された。聞くところによれば、後の1本『謎の赤電話』だけがフィルムが古く傷だらけで、放映不能だということだった。
それでも中野本だけでも見たいと思っていた作品の24本と言う大半を見られたということが、僕にとっては夢のような出来後田だった。そんなラッキーともいえる出来事はそうそうあるものではなく、その後は巡り合っていないのだった。大分横道が長くなった。(最近ハードディスクに録画しておいた海外映画を見て、ふと思い出したことを書いた。それについては次の記事で書こう。)
存知このミス大賞受賞作『さよならドビュッシー』の登場人物、不動産会社を経営する社長・香月玄太郎が名探偵ぶりというか、暴君のような口ぶりながら、その権力をも活かして難題を解決するような印象を持たせるストーリーだ。その抑え役と言うより調整役と言ったほうがいいか、介護員として寄り添うのが静おばあちゃんだ。セミシリーズと言えるような、この小さなシリーズは、メインキャラクターを交代しながら3作を数える。
僕は中山七里氏の作品を始めて読んだのが『要介護探偵の事件簿』で、頑固な老人が難題を解決するストーリーが面白かったのだが、主人公の香月玄太郎と言うのが、『さよならドビュッシー』に登場するキャラクターの一人なのだが、『さよならドビュッシー』のストーリーのごく最初の部分で、不幸な火事のために亡くなってしまうという運命だ。
2012年3月の事だから、改めて月日の経つ速さを実感する。その後に、シリーズ化?されて、本作のような作品にもなって、読者を喜ばすのだが他の作品ではあえない最期を遂げた人物が、生き返って?活躍するというのも面白い。
# | タイトル | 発行年・号 |
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1 | もの言えぬ証人 | 2019年5月号 |
2 | 像は忘れない | 2019年8月号 |
3 | 鉄の柩 | 2019年12月号 |
4 | 葬儀を終えて | 2020年2月号、3~4月号 |
5 | 復讐の女神 | 2020年8月号 |
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