ゆみねこ日記

日常日記です。

11月の読書記録

2019-12-01 16:09:16 | ブックレビュー
11月の読書メーター
読んだ本の数:26
読んだページ数:8864
ナイス数:3770

ツナグ 想い人の心得ツナグ 想い人の心得感想
前作から7年、楽しみに待っていた続編。歩美くんが大人になっていて、しっかりと社会人になっていたことに感動。娘を亡くした母の心情が描かれた「母の心得」に落涙。これは続編を読みたいですね。皆さんにお薦めの1冊です。
読了日:11月01日 著者:辻村 深月
背中の蜘蛛背中の蜘蛛感想
池袋で起きた男性殺人事件と新木場で起きた爆発物による殺傷事件。どちらの事件も容疑者特定のきっかけはタレコミ電話から。捜査一課の管理官・本宮と表には知らされていない部部署の係長・上山。二人を核にストーリーは展開する。もしかしたら、すべて監視されている?怖すぎますが、情報を取り扱う側の高潔さ潔白さをと思ってしまう私です。
読了日:11月04日 著者:誉田 哲也
太陽はひとりぼっち太陽はひとりぼっち感想
楽しみに待っていた鈴木るりかさんの3作目。「さよなら、田中さん」の花実ちゃん親子のその後。元気いっぱいのお母さんが抱えていた秘密・全寮制の中学校に行った三上くん・小学校の担任木戸先生の物語。今作も泣いて笑って素敵な1冊です。鈴木さん、これからも追いかけますよ♪
読了日:11月04日 著者:鈴木 るりか
きみはだれかのどうでもいい人きみはだれかのどうでもいい人感想
県税事務所で働く4人の女性。同期の中でトップの成績で採用された中沢環、仕事で失敗し部署を移動した染川裕未、長年パートで働く田邊、独身でお局の堀。この他に不器用で仕事の出来ないパートの須藤を絡めてストーリーが展開。女の嫌な面がこれでもかと描かれ何とも言えない重たい気分で読了。疲れる読書でした。
読了日:11月05日 著者:伊藤 朱里
カエルの小指 a murder of crowsカエルの小指 a murder of crows感想
「カラスの親指」の続編。まっとうな職に就き、実演販売で生計を立てている武沢竹夫の目の前に現れた謎の中学生・キョウ。キョウを救うために仕掛けた大がかりなペテン。いやぁ、面白かったです。一気読み。懐かしいメンバーに再会できて幸せ。お薦めです!
読了日:11月06日 著者:道尾 秀介
夜 は お し ま い夜 は お し ま い感想
うーん、感想を書きにくい。。秘密を抱える四人の女性たち。鍵になっている金井神父も秘密を抱えている。闇に包まれた世界に生きるのは辛いものなのでしょうね。
読了日:11月07日 著者:島本 理生
ステージ・ドクター菜々子が熱くなる瞬間ステージ・ドクター菜々子が熱くなる瞬間感想
女医の菜々子は、兄の病院に勤務する傍ら病院の目の前の市民会館のステージに立つ病気を持つ人々のサポートをする。「絶対に大丈夫」その言葉で傷ついた人、救われた人。読みやすかったけど、あまり印象に残らないかな?
読了日:11月10日 著者:南 杏子
湖の国湖の国感想
家族の中で一人だけ居場所のないミト。アルバイト先の介護施設で知り合った沢井のおばあちゃんの話しを便りに東北の山の中にある湖のほとりへ。不思議な湖の物語。ちょっと思っていたストーリーとは違っていましたが、ミトが幸せになったら良いな。
読了日:11月11日 著者:柏葉 幸子,佐竹 美保
跡を消す: 特殊清掃専門会社デッドモーニング跡を消す: 特殊清掃専門会社デッドモーニング感想
前川ほまれさん、初読み。フリーターの浅井航は特殊清掃を扱う「デッドモーニング」で働くことになる。わけありの死を迎えた人達の部屋を片付ける仕事。社長の笹川にも抱えるものがある。死を考える、人が生きた証は?色々と考えさせられた1冊です。
読了日:11月12日 著者:前川 ほまれ
トップリーグ(2)アフターアワーズ (ハルキ文庫)トップリーグ(2)アフターアワーズ (ハルキ文庫)感想
前作から5年、大和新聞の記者・松岡は史上最年少の特別編集委員に。松岡の父と政治家の因縁が明らかになりストーリーは一気に加速。これは小説と分かっていても現実の政治家が脳裏に。すごく面白かったです。もっと多くの人に読んで欲しい1冊ですね。
読了日:11月14日 著者:相場 英雄
犬 (文芸書)犬 (文芸書)感想
還暦を過ぎたニューハーフのさくらは、大阪の座裏で若いトランスジェンダーの沙希とスナック「桜」を営み、落ち着いた生活を営む日々。そこへ昔の男・安藤がやって来て。。帯の通りの凄まじい内容、激しい暴力シーンの連続は頭のスイッチをオフにして、それでもページを捲る手が止まらない。ふぅ、読み終えてどっと疲れました。凄い本でした。
読了日:11月15日 著者:赤松利市
サンズイサンズイ感想
汚職捜査=サンズイ。疑惑の参議院議員秘書・大久保を追う捜査二課の刑事・園崎は、大久保の奸計により突然殺人未遂の容疑をかけられる。疑いを晴らすためにとった行動は?千葉県警からお叱りを受けそうな。。
読了日:11月16日 著者:笹本 稜平
熱源熱源感想
川越宗一さん、初読み。明治維新後の樺太アイヌの闘い。大国ロシアと日本に翻弄される先住民族たち。政治犯として送り込まれたリトアニア生まれのポーランド人。教育とは何か?文明とは何か?人が人を支配することの理不尽さ、熱い物語でした。
読了日:11月19日 著者:川越 宗一
風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)感想
俵屋宗達、マハさんが紡ぐ壮大な冒険物語に心が躍ります。感想は下巻で。
読了日:11月20日 著者:原田 マハ
風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)感想
これは壮大なアート小説ですね。謎多き絵師・俵屋宗達は天正遣欧少年使節団と共にローマへ。ダヴィンチ、ミケランジェロの絵画との邂逅、カラヴァッジョとの出会い。欲を言えば日本に帰ってからの物語を読みたかったですね。さらりと楽しめた1冊です。
読了日:11月20日 著者:原田 マハ
スワンスワン感想
ショッピングモール・スワンで起こった、無差別銃乱射事件。多くの犠牲者を出した事件の中で生き残った一人の少女。生き延びた少女に対する非難と中傷。彼女にも隠していたことが。白鳥の湖・バレエ、思春期の少女たちの葛藤。理不尽な犯人たちのバックグランドをもう少し知りたかったかも。
読了日:11月21日 著者:呉 勝浩
賞金稼ぎスリーサム!賞金稼ぎスリーサム!感想
母を大切にする元刑事・大金持ちの警察マニア・コミュニケーションに難ある若き女性ハンター。褒賞金の懸かった放火事件を追う奇妙な3人組。面白かったです!新しいシリーズのスタートかな?次出たら読みたいですね。
読了日:11月22日 著者:川瀬 七緒
ホームズの娘 (講談社文庫)ホームズの娘 (講談社文庫)感想
シリーズ第3弾。名探偵一家の娘・北条三雲と泥棒一家の息子・渉の恋の行方と、謎の犯罪者・モリアーティとの対決。個性豊かな親たち(笑)。楽しく読了。
読了日:11月24日 著者:横関 大
彼方のゴールド彼方のゴールド感想
千石社シリーズ。営業部からスポーツ誌Goldに異動になった目黒明日香は、全くと言っていいほど運動とは縁のない人間。スポーツの舞台裏に飛び込んだ明日香の奮闘。これ、すごく良かったです。オリンピック目前の今、読んでおきたい1冊です。お薦め!
読了日:11月25日 著者:大崎 梢
倒れるときは前のめり ふたたび倒れるときは前のめり ふたたび感想
改名された有川ひろさん。短編2編を目当てに読みました。エッセイは苦手なので斜め読み。長編、お待ちしています。
読了日:11月25日 著者:有川 ひろ
ライオンのおやつライオンのおやつ感想
余命を告げられた海野雫は、瀬戸内のホスピスで残りの日々を過ごすことを決めた。読んでいるうちに泣けて泣けて。いつかは訪れるその日に向かって生きる。とても深い物語でした。今年読んだ本の中で、ベスト10に入る1冊。お薦めです。
読了日:11月26日 著者:小川 糸
タスキメシ 箱根タスキメシ 箱根感想
眞家早馬が、弱小紫峰大学の、アシスタントコーチとして陸上長距離の世界に戻ってきた。箱根を目指す部員たちと共に熱い戦いに臨む。もう、本気で箱根を駆け抜けるランナーたちを応援する気持ちで読了しました。この季節に読むべき1冊です。お薦め本!
読了日:11月27日 著者:額賀 澪
また明日また明日感想
良かったです!我が身と同世代の5人が還暦を過ぎて再会。それぞれの人生は思い通りにならないことが多くても、「また明日」って言える仲間が居ることは素晴らしい。
読了日:11月28日 著者:群 ようこ
飛べないカラス飛べないカラス感想
ムショ帰りの元俳優・加納健太郎は、恩師の脚本家の大河原に「娘が幸せかどうか、確かめて欲しい」という依頼を受ける。殺人事件に巻き込まれたり、お宝探しがあったり、中々楽しく読了。木内さんの作品は毎回おもしろい。
読了日:11月28日 著者:木内 一裕
えんの松原 (福音館創作童話シリーズ)えんの松原 (福音館創作童話シリーズ)感想
読み友さんたちの感想から手に。予想以上に面白くてどっぷりと浸りました。御所の敷地の中にある不気味な森は「えんの松原」と呼ばれる怨霊たちのすみか。何ものかに祟られた皇子・憲平と女装の少年・音羽。怨霊を生み出すのは人の心の闇、対峙する音羽の格好良さ。伴何侍が素敵でした。
読了日:11月29日 著者:伊藤 遊
まちまち感想
江戸川区平井、荒川にほど近い筧ハイツ。今作の主人公は群馬県片品村から上京した江藤瞹一。引越屋の日雇いバイトの瞹一と周りの人との関わり。「ライフ、縁」とも緩く繋がってとてもほっこりした読書を堪能出来ました。「ひと」のコロッケ屋さんもちらっと登場、小野寺さんのファンは必読ですよ。
読了日:11月30日 著者:小野寺史宜

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