今日もバレエネタだわ。
少女小説 白鳥の歌 佐伯光子 昭和24年
ひん死の白鳥 の主役を踊る冬木みかのお腹の中には新しい命が宿っていた。
ゆかりと名づけられた娘は、母と同じバレエの道に進む。
ついに 白鳥の歌 の主役で踊るゆかり。
長い間会えずにいた母との再会も果たす。
まず、表紙がキレイなんですよね。
禎三 画 としか書いてないのですが・・・誰なんでしょう?
内容は、少女小説とはいっても、子供向け文章ではない感じがしました。
最初の数ページは、ただただ静かにバレエの公演が始まる様子が書かれていて、
「んん・・・これは。どんな内容の話なんだ・・・?」と先がつかめず、難義しました。
ゆかりの成長していく姿が軸なのですが、ゆかりを育ててくれてる叔母さん夫婦が
これまたイイ人で・・・。
いつもゆかりをおもいやって、陰になり日向になり、思案してしまう出来事には
ちゃんと夫婦で話し合い、ゆかりをしっかり育ててくれた叔母さん夫婦なのです。
あまり派手な内容でもなく、少女小説につきものの「 ありえねぇ~ 」的
展開もない、静か~な作品です。
でも、主人公が バレリーナを目指す というだけで、なんだか素敵な雰囲気が
漂っている作品に感じてしまいますね。