推手サークル!

太極拳を中心に対練ばっかりやりまくっています。
静岡県湖西市がホームです。

ご案内

「推手(すいしゅ)」とは、太極拳の2人でする練習の事です。
套路(型)と推手は車の両輪で、両方やらないと上達は見込めません。

套路は1人でも練習できますが、推手は相手が必要です。
ならば、太極拳好き同士でお互い練習相手になろう、というのがこのサークルの目的です。
対練専門の謎の集いです。
太極拳やったこと無い方でも大丈夫ですので、お気軽にご参加ください。
お問い合わせはこちらまで。
suishucircle@yahoo.co.jp
右の「メッセージを送る」からでもOKです。

What's New

2022.12.31 「来年こそは」をUP

フォーリン・フォーリン・フォール

2017-10-27 00:51:58 | 日記
のわっち(台風のこと)が来るというので、「本も読める」LEDランタンを取り寄せたんですが、結局使うことはありませんでした。
これが必要なのって停電してかなりひどい時なので、使わずに済めばそれに越したことはありません。

武術もこのLEDランタンと似たようなものですね(笑。


さて10月最後の金曜練習会は、お姉さま方3人とおっちゃん2人の5人でやりました。
いつもありがとうございます!
お姉さま方はもはやレギュラーですね(笑。

管理人が遅れていったら、すでに皆さん温まっていました。
一番地元なのに一番遅くてすみません!
家は近いですが、浜松の東端の職場から渋滞を突っ切ってくるので、管理人の事は忘れて居る人でやっちゃててください(笑。


KKさんが順繰りにお姉さま方にレクチャーしていたので、管理人は手が空いている方と推手します。
ちょうど前日にMMさんの教室で「内圏推手」を教わって練習していたNYさんとTさんに混ぜて頂きました。
「槍の推手」と呼んでいるように、槍術を模した推手です。
攻撃を巻きながら外して内側に入り込み、反撃します。

この時、どうしても相手の腕を下に「押さえつけて」しまいがちですが、そうすると逆に自分の方に攻撃を引き込んでしまいます。
太極拳の原則は「あっちに行け」なので、自分から遠ざける様に外側へベクトルを掛け続けます。
巻きながら外向きの力をかけつつ、なおかつ相手の力を「拒否しない」様にすると、相手の腕が張り付いてコントロール出来ます。
「あっちに行け」ながら「こっちに来い」という矛盾を両立させるのが難しいところです。


YRさんとは「按(アン)」について一緒に考えてみました。
前述のように、太極拳は原則「あっちに行け」で、自分の方に引き込む事はしません。
四正であるポン・リー・ジー・アンも同様で、ポンは「上に向かってあっちに行け」、リーは「ナナメ後ろにあっち行け」、ジーは「前にあっち行け」、アンは「下にあっち行け」、となるでしょう。

アンは一見自分の方に引っ張り込んでいるように見えますが、あくまでも下方向に落としているだけです。
これをうまくやるのが太極拳の必殺技「引進落空(いんしんらっくう)」です。
下に落とす、相手を誘う、体の中に力を通す、相手を自分に一体化させる、など技術の結晶で、決まった時には最高に気持いいんですが、なかなか難しいです。
まずは「下に落とす」を練習してみました。

KKさんとは前回に続いて「四隅っぽい推手」です。
「カオ(体当たり)」を掛ける、それを躱す、という動作がメインですが、普通の推手と違うのは膝も使う点です。
上ばかり気にしていると膝で倒されるし、下を気にしているとカオが飛んできます。
両方をうまく連動させなければならないので厄介ですが、習得すると立体的な攻防が出来るようになると思います。
螳螂拳などはこういう上下の攻防が訓練のカリキュラムの中に入っていて普通に用いるのですが、管理人の知る限り太極拳ではあんまり練習しないようですし、套路にも分かりにくく隠されているので、もっと積極的に練習した方がいいのではないでしょうか。


最後にNYさんと「腕を使わない推手」をやってみました。
腕はなるべく動かさず、体で捌くやりとりを試みました。
「腰を切る」と表現されますが、腰の辺りは構造的に左右5°ぐらいしか可動しないので、実際には股関節を回すというか落とすような操作をします。
腕を使わないので肩も痛くならないです。


といった所でタイムアップ。
深まる秋の夜に推手を楽しみました。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。


練習後懇談会はKKさんと2人です。
今回KKさんが見せてくれたのは、陳式の若き伝承者の練習風景と、リングでキックボクサーと対戦して勝った時の動画でした。

陳式の自由推手は最終的に投げが入るシュワイジャオに近いもので、陳家溝でもこういう練習をしているそうです。
キックボクサーとの対戦では見事な踏脚が相手の胸に入ったりしていましたが、太極拳の特徴的な技で戦うというよりも太極拳で鍛えた体で戦う、といった感じでした。
さすがに掩手肱拳や六封四閉で倒すのは難しいみたいです。