久々にいい本に出会いました。
いつも講習会でお世話になっている先生が薦めて下さった「習得への情熱」という書籍です。
10代でチェスの世界ランカーに登りつめた著者が、ふとしたきっかけで太極拳に出会い、わずか4年ほどで推手の世界チャンピオンになるまでを記した自伝です。
そこに至るまでの上達の工夫が惜しげなく書かれています。
太極拳修行者だけでなく、あらゆる技能の追求者にヒントを与えてくれる好著だと思いますので、ご興味を持たれた方、是非ご一読ください。
●「習得への情熱ーチェスから武術へ」 ジョッシュ・ウェイツキン著 みすず書房
さてさて早いもので10月に突入です。
今月最初の推手サークルはFNPから。
しばらく都合で来られなかったレギュラーの方々も復活されて5人での練習です。
ご参加ありがとうございます。
管理人がちょっと遅れて到着したら、すでに4人のメンバーが推手を始めていたのでセッションが終わるまで見ていました。
単にラリーを繰り返すだけでなく、それぞれが自分の課題を決めて取り組んでおられたようです。
一休みして、管理人はHKさんにお相手をお願いします。
大抵の人は右利きで、練習も右構えでする人が多いと思いますが、今回はあえて左構えだけに専念してみました。
利き腕じゃない方は意識が薄いので動かしにくい反面、余計な力も入りにくいので、その感じを利き腕に持ってくると良い効果が期待できるのではないかと思います。
その他、フルコンタクトの格闘技にも詳しいHKさんにハイキックの恐さについてレクチャーして頂きました。
思っているよりずっと近距離で狭いスペースを通って頭に蹴りが飛んでくるのが分かって、課題が増えた次第です。
太極拳をやる人は腰より上に蹴りを出さないように心がけている様ですが、逆にそれより上に蹴りを飛ばすという経験に欠けている、とも言えます。
そうするとハイキックしてくる人の思考パターンも読めないという事になります。
出来るけどやらないのと、出来ないというのでは雲泥の差があるので、太極拳をやる人も一応ハイキックはトレーニングしておいた方が良さそうです。
その後はKKさんと最近恒例のキンダ・投げ技を汗だくになりながら練習してみました。
これ、約束を決めてやっていますが、実際に戦う時はちょっとした隙があったらすかさずあらゆるパターンで投げられたり極められたりする訳ですから、結構恐い技術です(笑。
といった所で涼しい秋の夜にも関わらず、みんなでいい汗をかいてしまいました。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。
いつもの練習後懇談会、復活されたメンバーの方々が加わって再び賑やかになりました。
しかも内容がどんどん濃くコアになっていくのが楽しいです。
こうやってお互いの持っている情報を出し合って理解を深めていくのも武術修行の1つではないかと思います。