推手サークル!

太極拳を中心に対練ばっかりやりまくっています。
静岡県湖西市がホームです。

ご案内

「推手(すいしゅ)」とは、太極拳の2人でする練習の事です。
套路(型)と推手は車の両輪で、両方やらないと上達は見込めません。

套路は1人でも練習できますが、推手は相手が必要です。
ならば、太極拳好き同士でお互い練習相手になろう、というのがこのサークルの目的です。
対練専門の謎の集いです。
太極拳やったこと無い方でも大丈夫ですので、お気軽にご参加ください。
お問い合わせはこちらまで。
suishucircle@yahoo.co.jp
右の「メッセージを送る」からでもOKです。

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2022.12.31 「来年こそは」をUP

トレーン・トレーン

2013-11-17 22:52:56 | 日記
これからの季節、寒くて公園での活動は厳しそうです。
(特に夜)
そこで、こういうやつを着て練習しようかと思います。
  ↓
こういうやつ


さて、今日の練習は愛知県某所。
誰に知られる事もなく、ひっそりとやっています。

今回はちょっと新しい要素を入れてみました。
「粘勁(ねんけい)」と「聴勁(ちょうけい)」の基礎練習です。

太極拳は相手の攻撃を最大限に利用しようとします。
巧みに受け流して自滅を誘う能力が「化(か)」。
中国語読みすると「ファー」と言うそうですけど、発音からしてちょろまかす気マンマンという感じがします。

「化」をやるには「粘勁」と「聴勁」が欠かせません。
そんな訳でこれらを手がけてみました。


まず「上体推手」。
押す役と押される役を分けて、押す方は押される方の上半身の色々な所を手で押してやります。
押される方は、押してくるのに素直に従います。
相手のスピードに合わせて押され、止まったらこちらも止まる。
押された部分は他の所を押されるまでそのままの形です。

粘土をブスブス突いているような感じ。
こうやって相手の動きを自然にトレースできる様にするのです。
敵の意図を察知する能力「聴勁」を磨きます。

そもそも推手は手先でさばくのではなく、体そのものを動かすのが本当です。
この練習には体でさばけるようにする、という意味もあります。

次はこれに手を加えます。
片手の甲どうしをくっつけ、ここに意識を集中。
攻め役と受け役に分かれて、攻め役はスピードを早くしたり遅くしたり、左にやったり右にやったりして、いやらしく攻めます。
受け役はそれにぴったりとくっついていきます。

上手くなると、くっついたまま押しても引いても振っても離れず相手を封じる事ができる様になるそうです。
この「取れん!取れん!」という状態を作るのが「粘勁」。
文字通り粘りついて動けなくする能力です。


今度は推手に「粘勁」「聴勁」を入れてみます。
単推手を甲側だけで接して、普通に平円、下に移動、もっと下に移動、戻りながら立円に変化、また平円・・・というように「粘」で手を離さないように、相手の出方を「聴」で読みながらお互いの動きを合わせます。

そして双推手。
動きが切れた所を狙って押したりします。
それをさせないように「聴」して、「化」で受け流し、「粘」で封じて・・・という果てしないやりとりをして行きます。

「粘」「聴」、それに「化」は太極拳を太極拳たらしめているような重要な技法なので、しっかり練習して身に着けたい。
こういうのは人を相手にする以外に習得の方法がないように思います。
仲間は大切です。