降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★編集局長はレイアウトにうるさいですか。

2012年09月11日 | 新聞

9月8日付産經新聞「花田紀凱の週刊誌ウォッチング」(写真)を読んでいたら、
「先週、『ニューズウィーク日本版』(9.5)が完売した。
(中略)
いつも言うことだが、『ニューズウィーク日本版』のレイアウト、写真の扱い、日本の週刊誌はとても太刀打ちできない。(後略)」
とあった。
フーン、花田さんもレイアウトを重視するほうなんだぁ。

先日、元ボス(元上司・編集局長)と会食した。
元ボスは幹部候補だったから、外信・経済・政治部などの前、若いころ数カ月ほど整理部で仕事をしていた。
「面白かった。整理部勤務は。あの仕事、私には合っていたかもしれないな。
見出しつけ、紙面割り付けは楽しかったよ。だから、局長時代は君たちはイヤだったろうけど、整理部のレイアウトにも口を出したなぁ」

そうなのだ。
逆に、紙面編集に関心をもたないおエライさんが、いることも事実なのだ。
新聞社の編集局長を大別すると――
(A)見出しや紙面レイアウトに、自ら、あるいは整理部長経由で指示を出す→
「記事も大事、それを生かす紙面構成・見映えも大事だぞ、ウオッホン」派。
(B)分かりにくい見出しは指示するけど、さほどレイアウトには関心がない→
「新聞はなぁ、記事が命だ! 男ならスクープ取ってこいかい!」出稿部重視派。
(C)社外交際や業務にやたら忙しく、ほとんど社にいない→
「すべての指示は局次長に仰げ。あ、こらっ、私の机に大ゲラを置きっぱなしにすんなよ、もう」派


僕の元ボスは(A)のタイプで、(なまじ整理仕事を知っているから)在職中
「お~い、○○君。○面のこの組み方はないだろう。読みにくいぞぉ」
やたら煩かった(→今だから言える。笑)。

でも、
従来はいい記事を書いた出稿記者向けだけだった「局長賞」を、
紙面構成など比較的「縁の下」だった整理部にも拡大してくれた。

――君のボス、編集局長は、口出ししますか?


(^-^)/

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