降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★整理部は10年後あるか=下田編❷止

2016年07月10日 | 新聞

(きのう7月9日付の続きです)

下田市出身の知人は、
「下田名物の金目鯛? 私たち地元の人は食べないよ。昔は漁港で落ちていて、みんなまたいで歩いていたよ」
と言っていた。
伊豆急下田駅前から寝姿山〜ペリーロード(写真)まで歩いただけでも各店、金目鯛干物、金目鯛寿司、金目鯛丼、海鮮キンメ丼、金目鯛コロッケ……金目鯛尽くしだった(コロッケは250円!)。

ということは、さておき。
6日付静岡新聞「伊豆・東部版」に(整理部にとって)面白い記事が出ていた。

「新聞のレイアウト学ぶ」富士宮三中で本社出前講座=3段見出し
静岡新聞社の記者が出張講師を務める「編集局出前講座」が5日、富士宮市立三中で開かれた。
2〜3年生約50人が、人に伝わる表現方法や新聞紙面のレイアウトについて学んだ。
富士宮支局の白柳一樹記者が同日の朝刊を使用し、読者を第一に考えた紙面構成の工夫を紹介した。
簡潔で分かりやすい見出しや重要な情報を盛り込んだリードなどの具体例を示した。
文章を書く際には「いつ」「どこで」などの要素を入れる5W1Hの基本を意識し、「最も重要な情報を先頭に持ってくることが大切」と呼び掛けた。
(後略)


——こういう出張講座は、将来の定期購読者をつくるためにもけっこう大事。
小さなことからコツコツと。
静新の販売・営業部は腕まくりして、たぶん朝刊100部ぐらい運び込んだと思う(1週間試読申し込みはがきも一緒に www)。
支局の白柳記者が新聞レイアウトについて話しているので、本社整理部経験者なのだろうか。

富士宮三中の中学生50人の中で将来、
「新聞のレイアウトって面白そうかも!」
「僕、ニュースの編集者になりたいかも」
「私、新聞社の整理部に入りたいかも!」
って思った人が1人ぐらいいたかもしれない。
いればいいね!
……いたよね!

——どっこい、問題は10年後、紙の新聞があるか、さらに新聞社に整理部があるかどうか。
(スポーツ紙を除いて)整理部は絶滅危惧職と僕は思っているのだ。

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