降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

●「新聞は終わった業界」と五木寛之氏(78)は言った。

2010年05月25日 | 新聞
遠慮なく言えば、新聞も終わった業界である。
テレビも終わりかけている。出版もすでに、その歴史的使命を終えた。活字を紙に印刷して全国に配布する、というシステムはいまや20世紀の文化遺産だ。(日刊ゲンダイ「流されゆく日々」から)

--五木寛之氏(78)が書いた言葉が衝撃だった、僕には。
知人のNHK記者も
「いやあ、まったく驚きましたね。あの五木さんが言ったということが衝撃です」

講談社が電子書籍化第1弾に、京極夏彦さんの『死ねばいいのに』(写真右)を発表し、次回配信に五木さんの『親鸞』を予定している。
いずれも新鮮な作品ばかりじゃん!

五木さんは創成期のラジオ・テレビ、全盛期の新聞・雑誌・小説業界を歩いてきたから、
近いうちに、いずれ紙メディアは消えていくのではないか
という危機感を身をもってヒシヒシ感じているんだろう。

デジタル入稿の時代、
現在もペン書き原稿(!)をファクス送稿している五木さんが、いち早く電子書籍化に動いたのも驚きだ。
……僕も、iPhoneの無料産経新聞を見て、
ここまで来たかぁ。
こうなりゃ、新聞業界の「終わり」を、この目で見ようっと--と思った。
100年に1度の大変革、楽しみでもある。



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