杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

発車オ-ライ

2011年11月26日 | 日記
「あなたの子供だから大丈夫ですよ。」
年頃の娘を持つ彼女に私は伝えた。

彼女の生い立ちや花の青春を余り
詳しくは知らないが ?
ある距離から彼女を見てきた私は、
彼女の慎ましやかさが素晴らしい。

高学歴等鼻にもかけない奥ゆかしさ、
人から聞くよりも、数倍女性として
人間として、すばらしい人である。

天真爛漫のような笑顔を見せてきた
彼女が、人並みに人の子の親として
悩んでいる事を知って逆に微笑ましく。
なった。

我が子の成長以上に、子供によって
親は教えられる、
苦もまた成長への栄養素だと思う
からである。

子供が何も心配させてくれなかったら、
幸せへの序曲等ありゃしない ?
いつか来る老いた後の苦労が、辛く
感じられて、耐えることが出来ない。

子供とともに悩み成長する事は、
有り難い試練ではないでしょうか。

私は、当初の言葉を述べる前に・・・
心の中で反復していた ?

あなただから乗り越えることが
出来る !
(あなただから大丈夫ですよ !)

彼女の笑顔に接して、
この親子 (母娘) だったら苦難にめげず
手探りでも歩んで行ける。
私は、そのように確信した。

私が、どん底にいた時、
あどけない微笑を見せてお茶を出してくれた
女性である。

落ち込んでいた暗闇に、
パッと灯火を照らしてくれた人である !

何で不幸せ等、来るものか !
あなたには、幸せを掴む権利がある。
幸せになって貰いたいと私は念じている。

午後のひと時、久しぶりに対面して、
悩みの中にも笑顔を絶やさぬそのひとは、
私が想像するよりも、もっともっと・・・
たくましいお母さんになっていた。

包容力のある優しいご主人と、一人娘に
囲まれて、小さな波風に一喜一憂していた。
(大丈夫、あなただったら乗り越えられる!)

今度は・・・
私が、灯台の灯に成ってあげよう。

気がつくと電車の音が耳に入ってきた、

ピ-ッ !

妹を心配する兄のように、
爽やかな友情が続いていく。

・・・ 発車ァ  オ-ライ。 ・・・。。。

                 合掌


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