喪中ハガキ・友よ

年賀状の準備をしていて愕然とした。
喪中のご挨拶のハガキに改めて目を通していた・・・。

それまでは、ハガキが届いても多忙にかまけて、
申しわけないことだが ！
ゆっくり内容を吟味していなかったのである。

小学校６年間、ともに竹組で机を並べた友である。
お互い背が低いため、いつも前の方で並んだ友である。
従順で穏やかな、心の優しい友である。

中学に進学すると受験勉強をがんばって、
南予では有数の進学校のＹ高へ入学した。
高校では、いじめのような辛い経験も有ったようだが、
耐えて辛抱・我慢して、上をめざして、がんばって
東京の大学へ進んだ友である。

長い空白期間であったが、
６０才の還暦旅行から再び同級生の縁を復活した友である。
子供の頃と少しも変わらぬ心のやさしい友である。
思想信条的には、対極にあるかもしれぬ友である。

人を押しのけて手柄を取るような卑怯者ではなく、
同級会の折でも、常に謙虚に控える友である。

私は、そんな彼を尊敬して、話の合う・・・！
常に気になる友だった。

７月に　妻　Ｆ子が６２才で永眠いたしました・・・

喪中の挨拶文の一節である。
私は、友のお母さんが亡くなったものと思っていたのである。
私は、驚きと共に、今まで気がつかなかったことに、
深い悔恨の念を禁じえない。

もう暮れが迫っているので、
年が明ければ連絡させて頂きたいと思っているが、
せめて、このブログで私の心を届けておきたいと思った。

「Ｙ夫君！　あの由布院・阿蘇山の九州旅行は、
君にとって、悲しみの真っ只中にいたんだネ・・・。」

少し痩せて、心労があるのかなと思ってはいたが？
まさか、奥さんの健康問題があるとは思いもよらなかった。

旅行の後に、私が電話をかけると、食事の支度をしなくては
いけないと君は答えたが？
私は、その深い理由を聞くこともなく電話を切ってしまった。
誠に、申しわけなく思っています。

お母さん達を亡くして、今年また奥さんを亡くされた、
君の心中を思うと、言葉が無い。

あと１年余り後、３・３・かぶ島会の東京会が開催される。
どうか、それまで心を強く、日々生きていてください。

私は、君の心痛の一部でも共有できればと思っています。
こちら四国・松山は、師走の慌ただしい時を刻んでいます。

Ｙ夫君、人生を真面目に委ねてきた君に・・・
神のお加護があることを祈念しています。

悲しみと寂しさの多き新年かも知れませんが、
必ず、癒される時が来ることを信じて、
がんばってください。

謙虚に慎ましやかに生きてきた君に・・・
これ以上の試練は無いと信じています。

私が住む、愛媛県東温市下林の空は、
きれいに晴れ渡りました。

石槌おろしの冷気は厳しいものですが、
今年の垢を落としてくれるように・・・
身を心を洗ってくれております。

空を舞う風に・・・
私は、話しかけています。

「風よ！　空に舞う風よ！　東京の友へ元気を届けておくれ。」

３・３・かぶ島会の同級生は・・・
何処にあっても竹馬の友である・・・。。。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　合掌





松山からの帰り竜崎から真網代を望む。