友とのお茶会は楽しい。
天使の館で懐かしい人に
出会ったような錯覚に陥った
初めてなのに誰かに似ている
みなさんも こんな思いに
捉われたことは有りませんか
50代の清楚な女性である
何処だったかな 誰だったか
女友達と和やかに談笑されて
いた
久しぶりの友との会話に
引き込まれて
その女性の存在が視野から
消えた
午後のひととき
緩やかな たおやかな
音楽が奏でられている
女友達のUち . . . 本文を読む
物書きではないが文字を書くことがこんなに
心豊になるという事は誠に仕合わせである。
今夜、矢沢の永ちゃんをテレビで見る、
ひとつの世界を創った偉大なミュ-ジシャン
に感銘を受ける。
内面は、どうか分らないが、前向きな明るさ
と負けじ魂に男のロマンを見る。
NHK有働由美子アナウンサ-のインタビュ-
に答える姿勢と精神に脱帽である。
良き男は家庭でも尊敬されるお父さん !
家族の話に知らず知 . . . 本文を読む
男女の仲ほど予測できないものはない。
どんなに仲むつまじい夫婦で逢っても、
未来永劫、平穏が続くとは限らない。
逆に、毎日喧嘩の絶えない夫婦が案外
最後まで夫婦を全うする例が多い。
ええ! もう離婚しちゃったの ?
私には苦い経験がある。
ある時、先輩が馴染みの若奥さんを
連れてみえた。
3ケ月ほど前、結婚案内ではないが祝宴の
ハガキが届いた。
私が尊敬する同業者が一席設けるとの
案内だ . . . 本文を読む
有る男が呟いた、
「俺は今、健さんの心境よ !」
義憤を押さえて我慢していると云うのである。
どんな事が有るのか知らないが ?
普段冷静な男が言うのだから ?
よほどの事があるのだろうと想像できた。
短気は損気だよ、我慢出来るものなら我慢
する事だと諭したばかりである。
「世の中、理不尽がまかり通って道理が引っ込む
矛盾だらけだ。」
横にいた友が付け足すように舌打ちした。
人間、それぞれ悩 . . . 本文を読む
日陰者とは何んと 悲しい言葉であろうか、
白昼堂々と歩けない事ほど空しいものはない。
闇夜に忍び寄る盗人じゃあるまいし、
何でお前さん、顔を隠しなさる。
心に引っかかるものが有るのだろうが ?
悲しいね !
子供はどうするのよ ? 大手を振って
大道を歩かしておやりよ !
なに、子供がいないって、ええ! 嫁さんも
そうかい、そうなのだ、侘しいね、
虚しいじゃないの・・・!
後の言葉が喉元に . . . 本文を読む
人生に浮き沈みはつきもの、
明と暗が交互にやって来て、
山と谷を登ったり降りたり。
と言う事は、残念だが安定は
長続きしないと云う事でもある。
何んと 目まぐるしい事よ、
そういう訳で一種の開き直り
状態を呈している。
長年の経験で大体の周期が
分るようになった、
だから、どん底に居ても
慌てて 焦る事はない。
果報は寝て待て 心境には
為れないものの
焦って悲嘆に呉れる事はない。
い . . . 本文を読む
ある夏の夕方、
私が結婚したばかりの頃のような気がするが、
何時ものように杉の子で接客していた時である。
入り口のドアが開いて目つきの鋭い男が、
彼女らしき女性を伴って入って来た。
目の焦点は私に向けられたままだが、一瞬軟らかな
笑顔を見せた。
私は、何者かすぐ判った !
「〇〇君 ?」 思わず声が出た !
懐かしい、やんちゃで愛くるしい男が立っていた。
「Uさん、元気でしたか ? 久しぶ . . . 本文を読む
自動車はふたつ目のインタ-から高速道に乗った、
日曜日の晴天とも有って、珍しく混んでいた。
私を入れて3人での乗車である、
助手席に坐って冷たい缶コ-ヒ-を流し込んだ。
運転しない事がこんなに楽とは、歳が知れる。
楽しい語らいのドライブは身も心もリフレッシュ
してくれる、
所要時間約1時間、魚の匂いのする港町へ到着した。
食堂でチャンポンでも食べようかと思ったが、
ちょうど昼時に重なったので . . . 本文を読む
「Uさん、大変だ !」 「どうした!」
私がその寺へ行くと後輩のFが経緯を説明
し始めた !
その町で名前を知られているHも来て居た、
境内には3~4人の遊び仲間が集まっていた。
いきさつは、こう云うことである。
ある郊外の浜辺にあるお宮さんの境内で青年団の
ダンスパ-ティが催されていた、
そこへ、二十歳前後の活きの良い若者達数名が
押し寄せて傍若無人な振る舞いをしていると云う。
私は早速 . . . 本文を読む
歌の上手い乙女だった
送別会で特別枠を貰って
全校生を魅了した。
美空ひばりの歌が会場に
響き渡った
心に沁みる熱唱だった。
高校1年生
恥らう青春の1ぺ-ジ
余韻を残して幕は下りた。
旅立ち巣立つ男の心に
感傷が生まれて
後ろ髪引かれて卒業した。
ヒマラヤ杉が
高いところから優しく
眺めて 送ってくれた。
青春は感傷への旅立ち
夢から現実に戻る
一里塚。
都会の雑踏に消えた純真は
幾 . . . 本文を読む